差し伸べられたその手は誰の?
力を振り絞りその手を掴もうとするも
途中で目が覚めてその手しか覚えていない
状況も声もわからず
ただその手を掴みたいという感情と
あの大きな手だけを覚えている
あれは誰の手なのか
知ることが出来たら
きっと私は一歩進む事ができる気がする
「もしも過去へといけるなら」
世の中正直クソ喰らえという感じだ
どんなに勉学に励もうが
どんなに仕事に全てを賭けようが
結局 一部の人間にしか富は渡らない
国の代表は己の保身と欲の為だけにしか動かないし
それを正そうとする者も所詮類友
何が楽しくて生きているのか
正直わからない
毟り取られ僅かに残った金銭で
たまに食べる美味しいもの
今はそれだけのために生きている
生き甲斐なんて夢のまた夢
金の亡者共に地獄の業火をお見舞いしたい
「今を生きる」
日々の生活に疲れ
ストレスは徐々に蓄積されていき
時々昼間でも無性に睡魔が訪れる
そんな時は決まって
学生の時や職場の夢を視る
学校や職場は出てこなくても
古い友人や職場の先輩後輩たちが
現実とはかけ離れた状況で現れる
そして流石におかしいと思って
意識が覚醒すると
ハッと
しまった! 今何時だ!?
と行かなくてもいいのに 遅刻する!と
焦るのだった
「真昼の夢」
休日にのんびりと過ごす
何かやる訳でもなく
ただ座って麦茶飲んで
TVをぼーっと見てるだけ
何も考えないでいられるこの時間が
身体も心も癒してくれる
空っぽのコップを見つめ
重い腰を上げて台所に向かうと
ピンっとシッポを立てた最愛の彼が
音もなくついてくる
仕方ないなーと表情を緩ませ
麦茶とチュールを手に
TVの前に再び座る
ゴロゴロと喉を鳴らす彼に
チュールを献上しつつ
あーこの時間がずっと続けばいいのに
と 時間が過ぎていくのを恨めしく思うのだった
「2人だけの」
海にプールにお祭りに
夏と言えば色々なお楽しみがある
あるけれども…
こんなに暑い夏は嫌だ!
扇風機だけで凌げていた昔の記憶は
間違えていたのか?
サウナと思って我慢していたら
間違いなく病院行きとなる
寒い冬よりも夏の方がよかったのに
これではどちらも嫌いな季節になってしまう
もう少しだけでいい
どうか気温を下げてください…
「夏」