凛世

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7/16/2025, 5:54:29 AM

休日にのんびりと過ごす

何かやる訳でもなく

ただ座って麦茶飲んで

TVをぼーっと見てるだけ

何も考えないでいられるこの時間が

身体も心も癒してくれる

空っぽのコップを見つめ

重い腰を上げて台所に向かうと

ピンっとシッポを立てた最愛の彼が

音もなくついてくる

仕方ないなーと表情を緩ませ

麦茶とチュールを手に

TVの前に再び座る

ゴロゴロと喉を鳴らす彼に

チュールを献上しつつ

あーこの時間がずっと続けばいいのに

と 時間が過ぎていくのを恨めしく思うのだった








「2人だけの」

7/15/2025, 8:37:15 AM

海にプールにお祭りに

夏と言えば色々なお楽しみがある

あるけれども…

こんなに暑い夏は嫌だ!

扇風機だけで凌げていた昔の記憶は

間違えていたのか?

サウナと思って我慢していたら

間違いなく病院行きとなる

寒い冬よりも夏の方がよかったのに

これではどちらも嫌いな季節になってしまう

もう少しだけでいい

どうか気温を下げてください…






「夏」

7/13/2025, 9:30:55 AM

蝉の鳴き声の合間に

凛と響く涼やかな音

そよぐ風は温いけど

その音が響くと何故か涼を感じる

窓の外は木漏れ日が眩しく

根本には猫が伸びていた

クーラーをつけようかと思ったけど

もう少しだけ夏を楽しむのもいいかもしれない

冷蔵庫から冷えた麦茶を持ってきて

扇風機のスイッチを押すと共に

即席宇宙人が降臨するのだった







「風鈴の音」

7/11/2025, 8:54:35 AM

朝起きて仕事して帰ってきて寝る

変化なんて何も無い

変わらない日常

何か変わった事でもやってみようか

そんな気力も起きない毎日

楽しいことでも起きないかな…

なんて考えるものの

どこかで変化を恐れている

惰性で生きる毎日に

疲れと不満があれども

それはそれで仕方ないと諦めている

だけど

もしこの横道を歩いてみたら…

もしかしたら違う何かがあるかもしれない

そんな淡い期待を抱いても

いつかまた今度と目を逸らす

ちょっとした変化に飛びつく勇気が

出てくるその時までお預けになる

意気地無い自分に呆れつつ

今日も何も無い一日が終わる









「冒険」

7/2/2025, 7:57:37 AM

湿気を含む空気と雨の後の土に匂い

これでもかと照らす太陽の下

自分の汗も混じり

雨の匂いとは違う独特の匂いが

鼻を掠める

いつもならフラフラと吸い寄せられる

甘いスイーツの匂いも

この暑さの中では魅力が失われる

今私が求めるのは

冷たいかき氷や水の

香りなき涼しい匂い

鼻を通るヒヤッとした感覚が

涼しい匂いだと感じる

湿気と冷気

これが夏の対局の匂いと言えよう







「夏の匂い」

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