風に揺れるコスモスを
時間を忘れ眺めてる
心地よい風に吹かれ
ワルツを踊っているかのように
花と葉を揺らしている
チョコレートの香りが
風と共に香ってくる
・・・そういえば
貴方はチョコレートが好きだったわね・・・
もう会うことのない人をつい考えてしまい
やりようのない想いを抱えながら
チョコレートコスモスを手にして
部屋へと戻る
「秋🍁」
夜に窓の外を見ると
摩天楼のネオンが眼下に広がる
・・・なんて暮らしをしてみたいものだけど
現実は伸び放題の庭木と門の外に覗く畑
庭と呼ぶスペースに寝そべる我が家の猫様
なーんにもない田舎の景色
そろそろ除草剤を撒かないとと考えながら
猫様が伸びて昼寝をしている様子を眺め
夕飯はどうしようかと思案する
「窓から見える景色」
空気 時 命
目には見えないが有るもの
音も形こそは無いが
確かに有るものと言える
そして言葉は
その代表とするもの
一度でも音にした言葉は
良いものも悪いものも
記憶や記録といったものに残る
古の偉人たちの言葉が伝えられてるのが
そのいい例と言える
日常での些細な言葉が
相手の人生に良くも悪くも作用することは
多々ある事だ
だからこそ言葉は選んで気をつけて
発さなければならない
言葉は言霊
最も簡単で最も強力な呪いになり得るのだから
「形の無いもの」
子どもたちの小さなお城
登ってくぐって遊ぶ秘密基地
だけど私にとっては
辛い思い出の遊具
その時一緒にいた訳ではない
後日聞いた事だったけど
大切な友人が落ち
その後遠い処へと旅立った遊具
それからはその存在に近づく事はなかった
そういえば最近は
子どもの頃に遊んでた遊具が
見られなくなっているのは
そんな悲しい思いをする人たちが
多かったからだろうか
「ジャングルジム」
世界は音で溢れている
静かなようでも
風の音や葉擦れの音
遠くで囀る鳥の声
色んな音が静けさを強調させる
無音よりも僅かな自然の声がある方が
静けさを感じるのは不思議に思う
一人 自然の中に身体を預け
地球の声に耳を傾けるのも
たまにはいいと感じる
「声が聞こえる」