バカみたい3/23
みんなに合わせて笑ってバカみたい。
周りの目を気にしててバカみたい。
自分の好きを閉じ込めてバカみたい。
人を信じられなくてバカみたい。
一人で抱えて潰れてバカみたい。
二人ぼっち3/22
私は、こんなのおかしいと思う。
私のクラスの担任の先生は、最悪な先生だ。
なぜなら、とても厳しくて、昨日なんて、授業中に喋っていただけの男子を、泣くまで叱って、それに加え、
「高学年なら泣き止みなさい。切り替え!」
と怒鳴って立ち去った。
私は、許せなかった。
なのに、男子は叱られるのが怖くて反論しないし、女子だって、権力のそばに居たいのか、それとも、男子に酷い目にあって欲しいのか、先生と楽しそうに会話している。
でも、一人ぼっちで反論したって勝ち目などない。でも、私は協力者を見つけた。
その名も柳田蓮だ。
そいつが、先生の背中をぐっと睨め付けるのを見て、こいつなら協力してくれる、そう確信した。
これで、ようやく私は二人ぼっちになれた。
一人も二人も、あの先生の前では無力にすぎないのに、蓮がずっと頼もしく見えて、なんだか悔しかった。
夢が醒める前に3/21
きっと夢だけど、醒めないで。
「今日の放課後、校舎裏に来てください」
下駄箱にこんな手紙が入っていた。
急いでひっくり返したり、封筒を覗き込んだりしてみたけれど、名前は見当たらない。
この手紙が、横山先輩からだったらな、、、とふと思ってしまう。
横山先輩には、半年前から恋をしている。
そして、そんなことをぼーっと考えていると、前から歩いてきた先生とぶつかってしまった。
「すみません!」
と反射的に謝る。そしてふと床を見ると、ノートが散らばっていた。
「あ、拾いますよ。」
と言い、ノートを拾う。その中に、横山先輩のものもあった。
私は固まった。手紙の、「今日」の文字と、ノートの「今日」の文字の筆跡が同じだったのだ。
私の心臓は、ばくん!と高鳴った。
それから放課後まではあっという間だった。
そして、放課後になって、校舎裏に行くと、少し顔を赤らめた、横山先輩がいた。私も耳まで赤くなる。
「ずっと、本田さんの優しいところが好きでした!付き合ってください!」
夢ならば、醒めないでくれ。
どうせ夢だろうけど、醒めないでくれ。
「はい、喜んで」
オーバーヒート寸前の心臓を抑えながら言う。
そして、その後、一緒に帰る事になった。
長い夢だった。でも、どうせそろそろ醒めてしまう。
それが嫌で、引き留めたくて、手を繋いだ。
夢とは思えないほどに、温かかった。
もう満足だ。醒めてもいい。そう思って、ほおの内側を強く噛む。
痛い。ちゃんと痛い。
今まで、諦めかけていた嬉しさが、今一気に押し寄せてきた。
胸が高鳴る3/20
初めての事には、胸が高鳴るものだ。
遺伝子レベルでそう決まっている。
とくんとくんと脈打つ心臓が、今、跳ね上がるのを感じる。
今まで、飽きて、諦めて、捨ててきたものが幾つあっただろう。
それでも、初めての事には、年甲斐もなく、胸が高鳴ってしまう。
不条理 3/19
こんな世の中、きっと何か間違っている。
人でいっぱいの電車に揺られ、何も見たいものなどなく窓の外を見つめた。
毎日毎日、同じことの繰り返し。
やたらと頼ってくる上司に、ミスばっかりの後輩。
仕事ができるやつの方が苦労する世の中は何度思っても不条理の塊である。
この世界への、小さな怒りを込めて、エンターキーを強く叩いた。
この世界は不条理だ。
不条理を理不尽で、塗り固めたようだ。
それでも僕は歩き出す。
解けかかった靴紐と、
ずり下がった眼鏡と、
両手いっぱいに抱えても、
はみ出るほどの不条理と共に。