akichanhonpo

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5/7/2026, 11:32:32 AM

初恋の日

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…ギシッギシッ

僕は呼ばれると裸にされてベッドに寝かされる
彼女は僕に跨り好きな様に動く

始まりは僕の告白だ
「付き合わない?」
気になってたクラスメイトに振り絞って出した言葉も
「無理だけど学校終わったら話しながら一緒に帰ろ?」
友だちからなのかと思ってた

ジュースを出されて眠ってしまい
今の状況みたいな感じになってからは強制的に呼ばれてる
彼女が身震いして満足すると
「帰っていいよ」
と言われ黙って帰る

誰にも言えない

何度も呼ばれ何もできない自分に嫌気が刺した頃
「何でそこから出てきたの?」

隣のクラスの子に見られた

「…いや……」
「あの子はやめておきなよ」
「何で…?」
「いつも言いなりになりそうな子がくると玩具にしてるの
 不登校になった子もいたわ
 あなた自分の顔を最近見た?
 酷い顔よ
 手を切るなら警察に言って未成年同士なら
 女子に責任あるからと録音しておいて
 持って行った方がいいわ
 動画なら尚更良いけど」

次の日に呼び出され録音した
終わりにしてほしいことを伝えた
次の玩具を見つけたのかすんなり受け入れてもらった

アドバイスをしてくれたあの子を探す
ジュースを持ってお礼を言おう

「あ…」

男と手を繋いでる

そうだよなぁ…

感謝と淡い気持ちを抱いて僕は帰路に着いた
明日からは自分のために頑張ろう
そう自分に誓った

5/6/2026, 12:33:21 PM

明日世界が終わるなら…

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明日の朝10:00
この国の情勢がよろしくなく
敵対国が連合を組んで空襲をするらしい

母は僕を産んで急逝
父は僕を育てるのを放棄して出た

施設で育ったんだ愛情くらい欲しい

社会人の今
気になってた同僚に連絡をする

自分の気持ちを伝えると
「この状態に便乗して誰でもよかったんでしょ?」

通話を切られた音が脳内に響く

…世界なんて今すぐ終わらないかな?

ドニーダーコの様に僕は寝転び一人で笑った
彼との違いは経験すらできなかったことだった

4/29/2026, 10:25:38 PM

風に乗って

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空気すら写すレンズというものがあった
レンズに放射性物質を混ぜ
光の透過率を上げたものだった
今は放射能レンズやアトムレンズと呼ばれている

だからどうということもないけれども

趣味らしい趣味もなく運動も意味ないからやりたくないと
歩くためにミラーレスの一眼を買ってみた

最初は被写体を写すことだけ考えていたが
自分の写真はつまらなかった
どの写真を見ても「静」でしかないことに気づいた

そんなこと気づいても「動」はそこらにあって
自分のセンスと技術のなさが原因である

何かないかと散策すると紙飛行機が飛んでいた
何となく撮影する 
しかし何で飛んでたんだろ?
風向きを追ってくと大きめの戸建の家の2階から
外を眺めている女性がいた

手を振って紙飛行機を出して指差すと
女性はニコッとしてもう一つ紙飛行機を飛ばしてきた
「明日も晴れたら飛ばすから」
そう書かれていた

仕事以外でスケジュールが埋まった初めての瞬間だった

4/27/2026, 7:19:23 PM

生きる意味

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誰からも愛されてないことは知っていた

学校で給食を食べ
家では虐待と思われるから食べろと言われた

片親で父親のみ

夜は一人
ゴミ溜めの中のゴミの一片になる

それが普通だと思っていた

年を重ね実家を出て恋人ができる度に
愛情がわからずにいた

自分に何もないから
身体だけでも求めて欲しかった

飽きられ捨てられる時は
毎回同じ台詞を吐かれた

「本当に私のこと好きなの?」

わからないことを責められること程
辛いものはなかった

クソ餓鬼
馬鹿野郎

実家で名前で呼ばれたことのない僕は自信も気力もなく
実家を出ることが目標だったことで
実家を出たら気持ちが燃え尽きてしまった

食生活もパックご飯にレトルトカレーをかけ
レンジもないので温めずに食べていた

自尊心のない人間が出来上がって
社会の歯車にもなれないことを知った

「あのー…」

そんな時に君が僕を見つけてくれた

3/16/2026, 6:10:06 AM

星が溢れる

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…さみー

そう言うけど巻き添えになってるんですけど!

今日しかないじゃん
あれだよ!
星が流れて消えるまでに願い事三つ願えば叶うんだよ!
お金って言えば金持ちだよ!
興味もないけど…

興味ないなら誘わないでよ

僕は彼女を誘った
おばさんには今日だけは夜一緒に歩かせてくださいと
土下座した
…おばさんには大笑いされたが

あーーーっ!
光った!

彼女は真っ先に見つけた

僕らが空気を吸い吐き出す様に
光が線を描き消えていく
そんな儚いものに儚い願い事を願う

こんな真っ暗な低い山に2人で寝転び空を眺めながら
彼女は口を開く

…ほんとはさ
私でもわかってるんだよー
流星群が見える日だって言ってたけど
思い出作りもあるけど
願い事しにきたんでしょ?
私が好きになったのはそういう人だって知ってるよ

次第に声色が変わる

あれ?
おかしいなぁ線が歪んで見えてきた…

泣いてるのをわかって僕は顔を見なかった

言われた通りこんな田舎で一緒に見れるのは
これくらいだということと神頼みにきた

僕らは高校3年生
彼女は進学し僕は就職する
お互いに嫌いなところはないが離れ離れになる

彼女の手を取り僕の上着に入れ彼女の手を握りしめ願う

この時間を少しだけほんの少しだけでいいから
延ばしてくださいと

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