もっと知りたい
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高校2年
今は3月もう少しでクラスは変わる
友達はいない
進学希望だけど特待が取れないから勉強以外何もしない
話しかける者もいない
名前だけが存在するペーパーカンパニーの様な感じだ
参考書を読む
反復すれば多少頭には入る
疲れたら小説を読む
「何読んでるの?」
幻聴か他の誰かに言ったのだろう?
「無視?」
頁から目線を上げると学年で可愛いと評判の子が僕に聞いてきた
「僕に聞いてる?」
「他に誰がいるのよ?」
笑いながら言われたので渋々表紙を見せて教えてあげた
「飛行機とか病院とか待ち時間退屈だから読もうかな?って」
どうでも良いが僕の時間を取らないでくれ
無視してやった
この日を境に色々話しかけられた
1番驚いたのはガッツリ昼寝して涎まで垂らして目を覚ますと背中にブレザーがかかっており袖が口元にきていたので
汚してしまった
「これ誰の?」
「私だよー
気持ちよさそうに寝てたから」
「ごめん汚しちゃった」
「気にしなくていいよ
勝手にやったことだから」
そのまま羽織ってた
そんなことやられたことも言われたこともなかった
恋とは違うと自分に言い聞かせ彼女のことをもっと知りたいと思った
進級の時に願わくば同じクラスにしてほしいと
淡い気持ちを抱いた冬とも春とも言えない季節の
素直になれないそんな話
3/12/2026, 11:41:31 AM