akichanhonpo

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星が溢れる

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…さみー

そう言うけど巻き添えになってるんですけど!

今日しかないじゃん
あれだよ!
星が流れて消えるまでに願い事三つ願えば叶うんだよ!
お金って言えば金持ちだよ!
興味もないけど…

興味ないなら誘わないでよ

僕は彼女を誘った
おばさんには今日だけは夜一緒に歩かせてくださいと
土下座した
…おばさんには大笑いされたが

あーーーっ!
光った!

彼女は真っ先に見つけた

僕らが空気を吸い吐き出す様に
光が線を描き消えていく
そんな儚いものに儚い願い事を願う

こんな真っ暗な低い山に2人で寝転び空を眺めながら
彼女は口を開く

…ほんとはさ
私でもわかってるんだよー
流星群が見える日だって言ってたけど
思い出作りもあるけど
願い事しにきたんでしょ?
私が好きになったのはそういう人だって知ってるよ

次第に声色が変わる

あれ?
おかしいなぁ線が歪んで見えてきた…

泣いてるのをわかって僕は顔を見なかった

言われた通りこんな田舎で一緒に見れるのは
これくらいだということと神頼みにきた

僕らは高校3年生
彼女は進学し僕は就職する
お互いに嫌いなところはないが離れ離れになる

彼女の手を取り僕の上着に入れ彼女の手を握りしめ願う

この時間を少しだけほんの少しだけでいいから
延ばしてくださいと

3/16/2026, 6:10:06 AM