今日はのんびり家で過ごそう。
そう思って昨日借りてきたDVDを
昨日買ってきたアイスを食べながらのんびり見ていた。
ピンポーン
チャイムがなってドアを開けると宅急便である。
前頼んでいたダイエット道具が届いた。
頼んでいたことすら忘れていた。
明日使おうと思って
押し入れにしまう。(きっともう使われない)
部屋を出ようとするとカーテンがバサッと動いて
心地よい風が吹き込んできた。
そんなある日の午後の話。
─おうち時間でやりたいこと─
あの時言えばよかった
そう思った時にはもう遅いだろうから
後悔したことは
学ばないと意味が無いから
思ったことは言葉にして伝えるようにしている
だから、
これを見ているあなたにも
ありがとう
あなたの周りにいる人にも
ありがとう
僕の周りにいる人にも
本当にありがとう
─ありがとう─
何故だ、
何故今なのだ。
君に思いを伝えようとしたその瞬間、
僕のいのちの火は消えかけている。
このまま消えてもいい。
だから無責任だろうけどこの思いは届けたい。
ずっと思ってきたのだ、小さい頃からずっと。
お願いだ神様
もう何もいらないから、だから……
言葉の続きを発する力を僕にくれないだろうか。
─何もいらない─
もしも未来を見れるなら、あなたは見たいですか?
その質問に、少年は見たいと答えた。
直後、絶望した顔で未来なんて見たくないと語る。
彼は何を見たのだろうか。
もしも未来を見れるなら、あなたは見たいですか?
その質問に、老人は見たくないと答えた。
今を生きるだけで十分なのだ、とその人は語った。
─もしも未来を見れるなら─
目が覚めると知らない場所にいた。
いや、正確にはとても馴染みがあるようで、だが色がなかった。
色がないというのも、白、とかではなく認識できないような何色もない世界である。
ここはどこだろう。
しばらく歩いてみることにした。
すると、無色の世界の中に、1色だけ色を見つけた。
ただ、それがなんという色なのかは表せなくて、青でも赤でも黄色でもない、ただただ綺麗な色だった。
無色の世界には人もいなかった。僕一人だけ。
でも、寂しさ等は感じない。
ただ、そこにある1色を見つめるだけで永遠にときを過ごせそうだと思った。
その時、急に後ろから声が聞こえた。「ねぇ、」
振り返った瞬間、僕の視界は色で染まっていった。
ああ、待ってくれ、まだあの色を眺めていたいのに。
─無色の世界─