【一筋の光】
過去投稿だけどこっちの方がテーマに合ってそうなので再投稿
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ただ盲目に
在ると疑わなかった
目の前に広がる世界
たった一点が
歪んで見えた
ただそれだけで
全てがどろけて跡形もなくなった
今の僕には
在るはずのものも何も見えない
物体を反射し眼に届ける
大事なものが存在しない
前かも後ろかも分からぬままただただ進む
なんて大層な言葉で表すのも笑えるくらい
愚かに彷徨い放浪する
ふと
風を感じた
目には見えぬ
素敵な気が
すうっと首を包み
あまりに小さなその肩に
少しずつ
僕の身を纏う気流を移し替える
それは僕じゃなくて
でも僕の足が連れてきた場所
生かす
ただそこに在る影を信じて
【眠りにつく前に】
こんなタイトルだから寝る前書こうと思ったけど
案の定眠くて頭回らない
眠れない夜思い浮かべるのは
貴方の子守唄
寝たくない夜思い浮かべるのは
あなたの言葉
今日はとにかく何も考えらんない
寝る
小さい頃
死ぬのが本当に怖くて
永遠の命を本気で望んでた
永遠なんてこの世にない
永遠の愛を誰よりも祈り
誰よりも失ってきた
そんな貴方に
そんな儚い永遠の二文字を
心から誓いたいと願っている
きっとこの美しい響きの奥底にあるのは
終わりのない泥沼があって
途方もない絶望が続くのだろう
光の先には発光体あって
その先には暗闇しか待っていないのだから
その暗闇さえも
泥沼さえも
責任持って愛す覚悟があるのなら
たとえ永遠なんてものが存在しなくても
私の作る未来だけでも
その永遠を保証しよう
その一瞬一瞬は
紛れもなく私の魂が生きた瞬間なのだから
これは
私の胸に刻み込まれた
あなたという存在の愛は
私の意識が失せるまで
私にとって永遠に
絶える事なく最期まで
満ち満ちている
理想郷
その響きはなんて夢見心地で
魅力的なのだろう
でも私の描く
理想の形は
と言われると分からない
身の回りの事はロボットが全部やってくれて
空が飛べて
一生遊べて
それが私の理想郷?
そんな私は安っぽい幸せを求めてるの?
絶対その先の不満が
私を苦しめる未来が見えてる
でも不幸があって苦しむことがあって
たしかにそれは幸せへの糧だけど
それが死ぬほど辛くて未来のない絶望ってこともある
それでもその先に幸せが待っているのなら
苦難とかいう不幸
あなたの夢見る理想郷に
そんなものが存在していいって心から言える?
地獄に落ちても必ず天国が待ってるとか
幸せの先には不幸が待ってるとか
そんなことに左右されている時点で
それって理想郷なの?
たとえ貧困に苦しむ環境、虐待に苦しめられる環境
どうしようもなく不幸な環境に生まれても
同じことが言えるの?
もっと絶対的な幸福を感じられる世界
心から信じられるあたたかな愛が注がれて
何があろうと着いてくる自分という存在への愛を抱く
幸福って何で満たされるのか
私にはよく分からないけど
そんな絶対的な愛があるならば
生きてるだけで幸せなのかな
そこは理想郷の名に相応しい
綺麗事に満ちた世界かもしれないけど
そう、そこはあくまでも理想の世界
【懐かしいこと】
目まぐるしく移ろう時代の流れ
たった一年前 たった二年前でも
ものすごく懐かしく感じる
色褪せずに輝き続ける記憶の中の君
またいつかを信じてしまう自分と
もう戻れないと分かっている自分が
さらに拍車をかける
君のあまりの眩しさに
気づけば息ができなくなった