あたまでっかち

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1/21/2025, 1:20:56 AM

【⠀明日に向かって歩く、でも】

たまに
昨日より今日は進まなきゃ行けないのかなって
足がすくむ時がある
「昨日より今日、今日より明日」
なんて笑顔で言うけれど
そんなこと言ったら毎日進まなきゃ行けないじゃないか
止まっちゃだめなの?
とんだ持久走じゃないか

たまに
明日を飛び越えたくなる時がある
明日になんて向かいたくない、辿り着きたくない
だったら私は今日に取り残されたっていい
そんな日もある
別に明日を通って未来行きたくないんだよなって
明日なんてなぜ存在してるんだろうと、目の前に立ちはだかるそいつを睨みつける

たまに
明日が当然のようにあると信じて今日を犠牲にする自分に嫌気がさす
昨日の自分が今日の自分をせっかく助けてくれていると言うのに
また、今日の自分は今日という日を犠牲にして、明日という、明日自分が犠牲にする自分のために生きる
そんな毎日が馬鹿馬鹿しくなる

はなから、自ら姿かたちを生み出しているのも忘れて
明日なんて、自分次第で可愛らしくもおぞましくもなるというのに
はなから、明日をちっぽけなものにしていれば何も感じないのに
踏み潰したら、捨ててしまったら、期待なんてしなければ、終わるだけなのに
ただの当てにならない不確かなものなのに
それでも
私は自分の希望と絶望と理想を押し付けて
つい
明日を生み出して
昨日あれだけ見つめあったことも忘れて
今日に血痕を残して
向かい合わせの明日に一喜一憂する

10/17/2024, 10:16:43 AM

【やわらかな光】

世界が全部この温かくて心地よい空間で満ち満ちていればもっと息がしやすいのに
残酷にも光があるってことは影がある
私が照らされてる時は絶対誰かが影にいて、その逆も然りの世の中なんだよね
それなのに私は、どうか私をその光で守ってと叫ばずにいられない
ずっと冷たいジメジメしたところにいるのはあまりにも苦しいから
誰も私を刺激しないで刺さないで脅かさないで
ぬくぬくとゆうゆうと居させて
なんて傲慢だったら誰も助けてくれなくなるのかなあ
それでも私は幻まであるあの光を諦めずにはいられない
いっそその光の束で優しく優しく私の首をぐるぐる巻きにして
気付かぬうちに天まで引っ張られていたらどれだけ幸せなのだろう

9/11/2024, 12:54:21 PM

【カレンダー】

ギチギチに埋まった手帳を見て苦しくなるけれど
何故か予定を埋めて計画する時は気が踊る
明日は、週末は、来週は、来月は、、、
って予定を立てては
一日一日を過ごす
そうして忙しなく一日をこなして
確実にスキップせずに
毎日1秒ずつ均等に過ごして
気づいたら次のページにワープしてる
いつか嬉々として埋めた予定は
たとえ前日どんなに逃げようと足掻いても
確実にその日を過ごしていて
その日を過ごした証拠が残されている

今日は
夏休み 最後の日
明日からの「予定」が
ワクワクであり恐怖であり
明日、自分はどう過ごすのだろうと妄想してる
過ぎ去った時を振り返ってみれば
空白ばかりですっからかんの時が流れてて虚しくなる
でも確実に
その日1日をしっかり生きた証拠に
今日一日が流れている

5/16/2024, 10:55:54 AM

【愛があれば何でもできる?】

そんな風に
相手の愛に甘えて何でもさせようとする姿勢が
どれだけ図々しくどれだけ烏滸がましいことか
そんなことを聞くあなたは
相手のことを愛しているのだろうか

本当に愛があるのならば。
「何でもする」は、相手を幸せにするひとつの手段でしかなくて
愛があることの理由づけにはならない

「何でもする」の言葉の重み
自己犠牲以外のなにものでもない言葉
断る勇気がないからって簡単に使うな
何でもした先に残るものは果たして何なのだろうか

愛があれば
あなたへの、愛があれば。
何でもできる人に、憧れこそしないけど。
到底そんな約束ができるほど自分を手放すことはできないから。
そんな人こそ愛を受ける側になって、なんでもされる側になって欲しい、と思う。

3/25/2024, 9:27:12 AM

【ところにより雨】

他人事に聞き流したお天気お姉さんの言葉
耳だけ覚えてて
よりによってここかと思い出す
私の頭の上にだけ雨雲があって
どこに行っても引っ付いてくる
そんなアナ雪みたいな世界線を彷彿させる
それくらい私が居るところはいつも晴れなくて
お天道様とは目が合わない

きっと誰もがどこかの誰かの他人事で
「ところ」の私なんて見えてない
ちっぽけな私の雨雲に気づくのは
衛星画面を目を凝らして見てくれた
今朝のお天気お姉さんだけ

そんなつもりなくても
いい加減冷えきってしまうから
どうか芯まで心まで冷える前に
目には見えないどこかの
あなたの温もりを感じたい
まさかあなたも
「ところ」ではないことを願って

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