寂しさ
40人の教室にいても
独房のように孤独だった
年末でにぎわう都会の繁華街
一人ぼっちでもあったかい
べったりくっつきイチャついても
本音じゃ愛してるのに地獄だった
どんなに喧嘩して離れていても
君の存在が太陽だった
寂しさに答えなんかない
ぼくらはわがままな人間なんだ
寂しさはあちこち転がってる
寂しさがあるから、愛せるんだ
寂しいから愛してほしくて
苦しいから自由になりたくて
帰る場所がないと不安で
愛したくて寂しくなる
それを繰り返してる?
冬は一緒に
春に出会って
夏に盛り上がって
秋に喧嘩して
冬は一緒に。
あっという間に
老いてゆくけれど
何があっても
冬は一緒に。
こたつ囲んで
鍋をつついて
雑魚寝したっけ
冬は一緒に。
こどもに帰って
夜更かししてさ
怒られたいね
親の雷
冬は一緒に
それが合言葉
冬は一緒に
ふたりの契り
とりとめもない話
きみのスーパーの袋のように
無国籍すぎる料理のように
ぼくのこれまでの暮らしのように
まだ照れて愛を言えないように
バラバラだけど大切なもの
そこにいっぱい、しあわせがある
とりとめもない話のようで
二人にとっては、上質な映画
いつかうんざりの会話になって
一人きりの夜が嬉しくなって
たまにこっそりと贅沢をして
卒婚もいい…と、思ったりして
イロイロだけど乗り越えてきて
苦労ばかりと、腹立つけれど
とりとめもない話のように
アルバムになって、笑顔をくれる
とりとめもない話のように
それでホッとできる、二人の歴史
風邪
のどが痛い
咳が出る
鼻水が止まらない
高熱が出た
不平不満を叫び
怠けて時間をつぶす
病気になったら途端に
死ぬことが怖い
永遠なんてないけれど
命の終わりを忘れちゃう
風邪になるのはいましめか
僕らを焦らせあおぐのか
一生懸命、生きてやる
愛するあの子に、言ってやる!
うなされ耐え抜き、熱が下がれば
へなへな、
へなへな、
平熱なれば、弱気が戻る
愛ってやっぱり病気なんだね
発熱しないと駄目みたい
雪を待つ
今夜はイブで深夜に雪の予報
仕事帰りに待ち合わせして
スーパーで残りの惣菜を買って
店を出たならホワイトクリスマス
慌てて車を走らせて帰宅して
お風呂に入ってシャンパンあける
ターキーにケーキにローストビーフ
窓を開けたら吹雪になってた
きみがいた頃のクリスマス
今は温暖化で雪もない
今年も0時までドライブをする
あの日のような、雪を待つ
この世に奇跡があるのなら
しあわせな日々を取り戻したい
世界は愛であふれてるだろう
おすそわけのような、雪を待つ