イルミネーション
夜中の電飾で飾られた看板や
まばゆいヘッドライトの流星群
高いビルから見下ろせば
魔法使いがこの街に
命をあずけた
工場夜景に若者の喧騒
ゲロ吐くおじさんに香水おばさん
流れる電車の乗客は無機質
心臓みたいに点滅する
この世の腹の中
生きているんだ
輝きたいんだ
光の数だけ
人生なんだ
キラキラするんだ
目立ちたいんだ
おれは此処にいる
なぜ?気づかない!
イルミネーション
それが人なんだ
愛のコンセント
だれか?差してくれ!
愛をそそいで
もらった球根を育てたら
赤いチューリップの花が咲いた
今ではベランダでミニ菜園
応えてくれるから愛しくて
ねだって我が家にやってきた
ペットのにゃん太は推しアイドル
今では介護をやっている
ペットもわたしの家族だから
愛をそそいで
愛をそそいで
愛はいっぱい、あるけれど
愛をそそいで
愛をそそいで
愛が少しも、降らないの
わたしの胸には…
心と心
かちかちかちかち
二つのボールをぶつけさせ
かちかちかちかち
アメリカンクラッカーで遊んでる
心と心を
はじいてぶつけてくりかえす
ケンカのようでも楽しくて
加減を二人であやつって
かちゃかちゃかちゃかちゃ
ボールを上下で連続で
かちゃかちゃかちゃかちゃ
アメリカンクラッカーを知ってるか
心と心を
はげしく上下でやってみる
本気のケンカで傷ついて
それでも終われば揃う、二つ
何でもないフリ
強く見せたいのか
馬鹿にされたくないのか
恥ずかしいのか
照れ隠しか
リアクション出来ないだけか
ただの強がりか
計算なのか
心配させなくないのか
優しさか
フリ?ではなく本当か
子供の頃からズッコケても
必死に泣かずに踏ん張った
いじめられても無視をして
可哀想な奴らと同情してやった
どんなに好きになったって
幸せにする自信がなくて諦めた
何でもないフリをして
何でもないように過ぎ
何でもなかった過去になる
何でもない、そのことが
いつしかこころを、むしばんで
何でもなくない、今になる
何でもないフリ…なんか
や、め、て、く、れ!
おれがぜんぶ
うけとめる
仲間
アニメではいつも友達が一番
そんな友情に憧れた
学園ドラマのクラスメート
あわい恋心に夢を見た
大学や社会人ではライバルたちと
競う向上心が眩しかった
町内会や葬式に行くと
老いた親友って深いと思う
ガラガラガラ
教室のドアが開くたび
怯えていたあの頃
友達という名のカーストは
職業や世間にもあって
人は、見下さないと生きれない
ただ、同じ舟に乗る者たちを
僕たちは仲間と呼ぶようだ
行き先は分からない
けれど
仲間は信じてみたいと思うんだ
同じ痛みを分け合いながら