9/14/2024, 7:41:36 PM
詩(お題)
『命が燃え尽きるまで』
延命措置をどうされますか?
苦しいのは可哀想です
何度も聞かれる
どうされますか?
変更しますか?
できるだけ治療して下さい
過剰な延命は望みません
けれど、出来るなら時間は欲しい
あきらめる時間が欲しいのです
命が燃え尽きるまで
そう思えるまで
父の死は
受け止められない
9月15日の朝が来る
私は冷酷に
父に「生きろ!」と
叫び続ける
9/13/2024, 10:53:48 AM
詩(お題)
『夜明け前』
黒から紫に変わり
闇の蛾を蹴散らすように
白々と朝が手を広げる
画素の粗いテレビジョンから
おぎゃーと太陽が
高画質の景色に
一瞬にして、変えてしまう
夜明け前
それはそれは静かで
人も車も遠慮をしているようだ
夜明け前
まるでオマケみたいで
何かしている時間が得してる気分
夜明け前
そんな時間に書く小説が
私を恋に走らせる
9/12/2024, 4:34:37 PM
詩(お題)
『本気の恋』
本気の恋
ガチ恋?
推し活動も本気の恋かな?
浮気な恋
ハンパな恋
それも恋だしウソではないかな?
ときめきたい
溺れたい
本気の恋は
あとだしジャンケンでもいいかな?
9/11/2024, 10:55:45 PM
詩(お題)
『カレンダー』
それは宇宙であり
それは人生であり
束縛や希望や夢にもなって
想い出にもなる
母であり、秘書であり、
墓標にもなる、カレンダー
人は空を見上げるよりも
時計やカレンダーを見ている
カレンダー
それは、私の唯一の友達です
9/10/2024, 10:54:04 AM
詩(お題)
『喪失感』
残暑も厳しい九月の街を
ぬるりとオバケが駆け抜けてゆく
失くした場所だけほこりが無くて
喪失感だと誰かが言った
喧嘩のような口づけを交わし
動物みたいな情事の汗も
あなたの居場所を消せなくて
俺は朝から泣きじゃくる
求めることが生きることなのか
手放すことは死ぬことなのか
あなたは笑って言うだろう
「生きてるじゃない」
会いたいんだ
迷子の子供のように 笑