詩(お題)
『世界に一つだけ』
「世界に一つだけ」
今日のお題について考えた
いっぱい想像した
カッコいいポエムも
感動する物語も浮かんだ
それなりに…だけど
でも、ふと思ってしまった
「世界に一つだけ」って
すべてじゃないかって
自分も、あなたも、
コップも、コーラも、お菓子も、
複製も、量産も、一つだけ。
この世界も人生も
一つだけで、一回きりで、
一期一会で、そうか、
生かされている
詩(お題)
『胸の鼓動』
胸の鼓動
ときに交差点の信号機
ときにお祭りの笛、太鼓
喜怒哀楽の自動車を
あやつるように走らせて
夢に恋に向かわせる
ピーヒャラ、ドンドン、踊りましょ
高まる音はわがままに
遠慮をしてちゃ、夜が明ける
胸の鼓動
それは人間のすべてであり
それは感情の支配者だ
せめて、今夜だけ
暴君になって、騒ぎましょう
詩(お題)
『踊るように』
踊るように…と言いながら
ステップ踏んで肩を揺らして
歌うように…と言いながら
大声だして夜空に叫ぶ
人は卑屈で謙虚なのだ
勇気というチケットはいつも
○○のように…なのだ
愛するように、好きなように
あなたの前では、初恋のように
踊るように、歌うように
あなたの前では、道化のように
心臓がダンス、ハートがジャンプ
あなたの前では、
「ように」じゃいられない
詩(お題)
『時を告げる』
にわとりが朝を告げる
腹のムシが空腹を告げる
工場が正午を告げる
子供の声が夕方を告げる
おギャーと命を告げて
入学式が巣立ちを告げて
受験が戦いのゴングを鳴らし
成人式は死への一歩目
時を告げる
この顔に
神様の下手な絵が
鏡に映る
時を告げる
この脳に
いっぱいの思い出が
生きてく足だ
詩(お題)
『貝殻』
砂浜で貝殻を拾った
綺麗な色から想像もした
巻き貝は耳にあてた
潮騒が聴けると教わったから
キラキラ、家族の休日は
しょっぱいけれど甘いおもいで
大人になって久しぶり
砂浜歩けば悲しくなった
貝殻は海の墓場
わたしは死骸を踏みつけ生きる
ギラギラ、太陽は容赦なく
母なる海はやさしく濡らす