旅舟

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8/30/2024, 10:21:46 AM

詩(テーマ)
『香水』


パシャパシャ、パンパン
母の香水は、キツい匂いだった

初めて買った香水は
フルーツみたいな、甘い香り

初めてのデートの香水は
石鹸みたいな、匂いにした

マリリンモンローのシャネルの5番
私は少し、苦手な香り

香水を嗅ぐだけで思い出す
記憶の水先案内人


8/29/2024, 5:00:58 PM

詩(お題)
『言葉はいらない、ただ・・・』


「言葉はいらない、ただ・・・」
君は何が言いたいのだろう

「言葉はいらない、ただ・・・」
僕はなんて言うべきだったのか

人生は言葉で綴られる
口に出す言葉が未来を決める

言葉はいらない
言葉は嘘をつき着飾りあざむく

言葉はいらない、ただ・・・
そばにいてほしい

ともに、生きたい!



8/28/2024, 1:55:48 PM

詩(お題)
『突然の君の訪問』


突然の君の訪問
台風ならば、行ってくれ
ゴキブリならば、死んでくれ
宗教ならば、居留守する
ハチやアリなら、殺虫剤(ころし)屋だ

突然の君の訪問
スマホの電源、落とそうか
ドアホン鳴っても、知らぬ振り
お酒で寝れば、夢の中
会えばケンカに、なりそうで

突然の君の訪問
悲しいことって、突然さ
さよならはいつも、突然さ
鈍感だからか、突然さ
ジタバタしちゃうよ、逃げたいよ


8/27/2024, 9:51:04 PM

詩(お題)
『雨に佇む』


悲しみの雨に佇む
濡れながら冷えながら
感じて語らう
たくさんの粒でさえ
私を簡単に
殺せない

しあわせの雨に佇む
穏やかで優しくて
天気雨みたいだ
いっぱいの粒でさえ
私の笑顔は
引き出せない

台風の雨に佇む
叩かれて飛ばされて
地獄を味わう
狂暴な自然さえ
足早(あしばや)逃げてく
負け犬だ

絶望の雨に佇む
見上げればキラキラと
宝石みたいだ
たくさんの愛でさえ
守れぬ世界に
死んでゆく





8/26/2024, 11:47:08 AM

詩(お題)
『私の日記帳』


私の日記帳、燃やして欲しい
数日まえ頼まれた
「私が死んだら、約束してね」
だったら書くなよ!
そう言いかけて、うなずいた

読まれて困るもの、恥ずかしいもの
でも気持ちは残したい
あなたが生きてた、証拠だもんね
毒矢もハートも
託されたなら、ぜんぶ読む

えっ?
読んじゃうよね?
普通だよね?
違うの?
私は、読みたいっす!

「ごめん」

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