旅舟

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8/2/2024, 11:08:34 AM

詩(お題)
『病室』


時に希望の 虹をかけ
ふいに凍てつく 葬儀場
まるで公園 遊園地
そして悲しい 映画館

何百何千 病室の
天井見つめて 死んだのか
何千何万 病室の
窓の朝陽を 焦がれたか

漂流してゆく 病室で
マゾのプレイも 日常化
なんと健気で あさましい
人の最後は モノになる


8/1/2024, 2:16:34 PM

詩(お題)
『明日、もし晴れたら』


ねぇねぇねぇ
明日、もし晴れたら

あのあのあの
明日、もし晴れたら

そのそのその
明日、もし晴れたら

いい?いい?いい?
明日、もし晴れたら

そうそうそう
明日、もし晴れたら

よしよしよし
明日、もし晴れたら

ゆびきりげんまん
明日、もし晴れたら、ね?


7/31/2024, 10:52:30 AM

詩(お題)
『だから、一人でいたい』


悲しいとき
淋しいとき
悔しいとき

負けず嫌いの私は
だれにも会いたくないのです

からかうひと
優しいひと
寄り添うひと

泣いて甘えたいのです
だから、一人でいたいです

嬉しいとき
楽しいとき
舞い上がったとき

恥ずかしがりの私は
こっそり幸せ噛み締める

馬鹿にするひと
見下すひと
後日、言うひと

こころの裏が怖いです
だから、一人でいたいです

約束とか
気遣いとか
あいさつ、とか

私を縛って殺します
だから、一人でいたいです

7/30/2024, 11:52:30 AM

詩(お題)
『澄んだ瞳』


うたがうことを知らないで
信頼寄せるまなざしで
それが若さと言うように
まるで恋かと間違える

澄んだ瞳に会ったなら
初恋のひと…思い出す
いっそ刺されて死にたくて
赤子みたいに抱かれたい

澄んだ瞳のきみがいる
にごったこの目がうらめしい
愛は醜態さらしては
いつも純情、そのものさ


7/29/2024, 12:58:35 PM

詩(お題)
『嵐が来ようとも』


きみの瞳を見つめると
ぼくの宇宙はそこにある
例え嵐が来ようとも
見つめられたらひざまずく

毒を吐き出すくちびるも
ぼくの耳では愛になる
例え嵐が来ようとも
傘にホテルになってやる

運も縁(えにし)も無くていい
きみが笑えば生きられる
例え嵐が来ようとも
好きになったら、台風の目

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