詩(お題)
『だから、一人でいたい』
悲しいとき
淋しいとき
悔しいとき
負けず嫌いの私は
だれにも会いたくないのです
からかうひと
優しいひと
寄り添うひと
泣いて甘えたいのです
だから、一人でいたいです
嬉しいとき
楽しいとき
舞い上がったとき
恥ずかしがりの私は
こっそり幸せ噛み締める
馬鹿にするひと
見下すひと
後日、言うひと
こころの裏が怖いです
だから、一人でいたいです
約束とか
気遣いとか
あいさつ、とか
私を縛って殺します
だから、一人でいたいです
詩(お題)
『澄んだ瞳』
うたがうことを知らないで
信頼寄せるまなざしで
それが若さと言うように
まるで恋かと間違える
澄んだ瞳に会ったなら
初恋のひと…思い出す
いっそ刺されて死にたくて
赤子みたいに抱かれたい
澄んだ瞳のきみがいる
にごったこの目がうらめしい
愛は醜態さらしては
いつも純情、そのものさ
詩(お題)
『嵐が来ようとも』
きみの瞳を見つめると
ぼくの宇宙はそこにある
例え嵐が来ようとも
見つめられたらひざまずく
毒を吐き出すくちびるも
ぼくの耳では愛になる
例え嵐が来ようとも
傘にホテルになってやる
運も縁(えにし)も無くていい
きみが笑えば生きられる
例え嵐が来ようとも
好きになったら、台風の目
詩(テーマ)
『お祭り』
美空ひばりさんの「お祭りマンボ」
北島三郎さんの「まつり」
どちらも大好きな曲です
人間って残酷で昔はすぐに死ぬし
お祭りがどれだけ大事だったか
想像を越えそうな気がします
私にとってのお祭りは「盆踊り」
田舎の村の小さなお祭り
それでも村人は親戚招いて大騒ぎ
人生のお祭りは青春だけでしょうか
結婚や出産や初孫でしょうか
なんだか淋しくて泣きそうです
ピーヒャラ、ドンドンドン
いつも通りの日常なんて無くて
「面白い」に気づくことが
私のお祭りです!
詩(テーマ)
『神様が舞い降りてきてこう言った』
神様が舞い降りてきて
こう言った
「こ、わ、」
「にんげん?」
「こっわっ!」
スルスルスル~
空に消えていった
「ギャーーーーー!!!」
えっ、なに?
いまの、なに?
ってか、
いまの神様なの?
怖いのは
人間ですか?
わたしですか?
それで
眠れそうにありません
ってか、さぁ、
怖かったのはわたしです
真っ裸のおじさんが
急に目の前で仁王立ちされたら
この世界では犯罪です
変態です!
わかりましたか?
神様。