6/6/2025, 3:21:53 PM
今まで見た景色
美しい
それでいて生き生きとした景色
裸足で行こう
川に冷やされ、土を踏みしめ、草花と笑う
白いワンピースで
風を受けよう
いろんな場所でいろんな風を浴びて
笑ってた風、叫んでた風
さて、どこまで行けるのか
一人のようでも寂しくはない
出会いはきっと無限にある
さあ、行こう。
6/4/2025, 4:33:05 PM
この頃珍しいステレオタイプの喫茶店
レンガ造りの壁と黒塗り鉄製の看板
重厚感のある焦げ茶色の扉
開いた先
入店を知らせるベルの音
カウンターのマスターへ響く
足取りは吸い込まれるよう
椅子はマスターの前の物
「コーヒーを一つ。ミルク入りで。」
洗練された豆を挽き
丁寧に湯を落としていく
特別見るものでもない
しかし、興味が湧いた
「明日も、また来ます。」
彼は微笑み浮かべて
ペールに掛かったコーヒーを差し出す
「約束ですよ。」
6/2/2025, 2:53:13 PM
コンビニを出た
突然振りだした雨と
行く手を阻まれる僕
もう買いたくないビニール傘
軒下で待とう
雨が止むまで
ベランダにしとしと落ちる雨粒
天気予報にもない雨と
ふと、心配になる俺
玄関に置いたままの傘二本
届けてやるか
コンビニまで
同じ一つの紺の傘
結局どちらも肩濡らす
一本忘れたうっかりで
より近くで眺める右耳ピアスのラピスラズリ
6/1/2025, 3:27:52 PM
小高い原っぱ裸足で歩く
視界からはみ出して広がっていく
凛々しい花々
遠く帽子を飛ばす夏風につられて
足元で舞う花びら
突然の雨雲にぐっしょり濡れても
露を抱いて光る花びら
雨上がりの虹が空にかかってる
水滴にも虹が写ってる
5/31/2025, 4:14:55 PM
遠く山頂のろし火は消えた
ちぎれた旗印 二色の破片
日差しの照りつける街道
乾いてゆく鉛と筒
レンガの壁を塗る赤も
そのうち、黒へ変わるだろう
圧倒的な"なにか"が通りすぎた
後に残ったのは何だろう
久しぶりに開け放った玄関
その横
寝転んだ物を箒でどかしてふと思う
腐ると嫌だから、後で焼いておこう
題 勝ち負けなんて