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これからもどうぞよろしくお願いします。
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「親からの初めてのプレゼント」
これはよく耳にする定番の言葉。
親からの初めてのプレゼント、それは 「名前」。
世界には肌の色、髪の色、性格、暮らしている場所。
全てが一人一人違う。
ただ、名前だけは全員にある。
中には古風な名前、現代的な名前もある。
名前にも個性があって、それぞれに魅力があるもの。
あなたはそんな親からの贈り物をどう考えますか。
その素敵な名前を。
“私の名前”
海で出逢ったあの人。
潮風にうたれながら靡く長い黒髪。
「……」
私が彼女を見ると、彼女は海のもっと先を見ているような気がした。
「何かあった?」
私が聞く。
「…いいえ、何もないわ。」
「ただ…」
「少しだけ、寂しい気がして。」
涙を流している彼女の瞳には透けている私がしっかりと映っていた。
“視線の先には”
「世界に独りだけ」
私が今いる世界は、この言葉が実現化した世界。
この世界には私だけしかいない。
動物や虫 魚ももちろん居ない。
本当に私だけ。
普段はキラキラしているイルミネーションも
賑やかな商店街も
海辺を歩きながら大きい目を動かす黒猫も
この世界には存在しない。
いつもなら近寄り難いジュエリーショップも行けるし
万引きもできる。いや、人が存在しないから罪や憲法も存在しないし万引きとも言わないか。
美味しいものも食べ放題だし高級車も乗り放題。
うるさい上司や先生、親も居ないし最高
だと思ってた。
普段は気に障るカップルも
しつこく同じことを言ってくる親も
世界的に有名になった歌手も
私以外の人の息の根すら
無いんだから。
犯罪? やったらだめ? そんなの存在しない。
まるで時間が存在しないみたいに。
虫の音 草の音 自然の風景 全てがモノクロに見える。
空白の時間が過ぎていく。
本当にこの世界には
“私だけ”
「空に触れてごらん。」
叔父さんが言う。
「触れる、?」
「そう。触れる。」
「でも、空は触れないってお母さんとか先生が言ってたよ?」
「笑笑、確かに空は触れないね。」
「じゃあ、どういうこと?」
「うーん、こういうことかな。」
おじさんが空に手をかぶせて私に言った。
「、?でもそれじゃあ触れないよ?」
「ーーっ」
おじさんが大きく深呼吸をした。
「触れてる。心で。」
「心で?」
「うん、今こうして触れてる。」
私も空に手をかぶせた。
「……」
心で、感じる…
なんだか手がだんだん空色に染まっていくように感じた。
まるで、触れてないのに触れてるような。
暖かい青にのみ込まれて、心までもが浄化されていくような。
そんな気がした。
「…触れたかな?」
「…うん 触れたよ」
“空を見上げて心に浮かんだこと”
「私と、心中しましょう?」
私には愛する人がいる。
もう何年も一緒に過ごしている愛人だ。
常にお互い愛情を表現して、毎晩のように身体を交える。
唇と唇が重なるときも、彼と私は繋がっている。
でも 何かが違う。
完璧に彼と繋がりたい。身体を重ねる度に考える。
彼と私との愛は「深い」という言葉では片付けられないくらいに幽玄だ。
「ねえ。」
「うん?」
「私と、心中しましょう?」
「…もちろんさ。」
「本当にっ??嬉しい。ありがとう」
「笑本当だよ。
そうだ、もし良かったらさ……」
7月21日私は彼と少し遠くの川に行った。
「…少し緊張してきちゃった、笑」
「大丈夫だよ。すぐに僕たちの愛情が変わらないことが証明されるから。」
「そうだね、楽しみ…」
「じゃあ、」
『いこっか』
『では次のニュースです。
先日、××川で交際関係があると見られる男女が発見されました。』
『遺体は、赤い糸で繋がっていたことが判明しました。警察は、心中をしたと見て捜査を進めています』
私と彼は 赤い糸で今も深い愛で繋がっている。