初めての任務。
任務といっても、国家の存亡をかけた暗号の解き合いなのだが、、立派な任務だな。
初めてなのだからもっと簡単なものにしてほしい。
そんなことを口にすればすぐに私の首は飛ぶだろう。
なんだろう、思っていたのと違う、、、
初めての任務というものはもっとこう、
胸が高鳴るような、こう、ワクワク感というか、、、
そういうのが全くないのだ。
むしろ重圧感が凄まじい。
ストレスで胃に穴が開きそうだ。
あぁ、そうこうしているうちについてしまった。
上司の圧が強い、強すぎる。
1分前にちゃんとついたのに、
はぁ、任務を遂行せねば。
泣かないよ。
この辛い恋はもう終わりを告げたのだから。
泣かないよ。
貴方はもう他の人と幸せを分かち合っているのだから。
泣かないよ。
もう、泣かないよ。
貴方の良心を傷つけることも、
貴方の寛容さに漬け込むことも、もうしないのだから。
泣かないよ。
突然の尿意により、俺は目覚めた。まだ夜中の1時。
トイレは部屋を出て廊下をまっすぐ行き、つき当たりを右に曲がったところにある。
場所は知っている。
ただ、一つ問題がある。
俺は夜、1人でトイレに行けない。
これだけは言っておく、俺は怖がりではない。
ただ、夜中にトイレに行く行為にとてつもない恐怖を感じるだけだ。
部屋には友達が5人。実は修学旅行中なんだ。
親友の六太に頼むか?いや、それは否だ。
高二にもなって1人でトイレに行けねーのかよ!
そう貶されるに決まってる。
だが、時間はない。俺の下半身が悲鳴をあげている。
やむを得ない、、恥をしのんで六太に、、、
まて、まて、まて、、、太ももにつたっているのは何だ
僕たちの関係を言葉で表すなら、
恋人という言葉が相応しいだろう。
だが、僕たちは互いを愛し合ってはいない。
互いの利益が一致したから付き合ったにすぎない。
僕たちは愛し合ってはいないはずなんだ。
少なくとも貴方は僕を愛してないはずだ。
だから分からないんだ。
なぜ貴方はそのような瞳で僕を見つめるのか。
安らかな瞳で。
この世に未練はないという、穏やかな瞳で。
僕は分かりたくない。
貴方の瞳が意味することも、僕のこの心の痛みも。
君はよく1人で泣く。
声を押し殺して泣くんだ。
多くの人は、君も含め、
私を見ることも、私の存在を知ることもない。
だから君は知らないだろう。
私が君を思い、そばにいることを。
君のために私にできることは他にあるのだろうか。
1人で戦っている君のために。
私はモノに触れることができない。
特殊な能力を持っているわけでもない。
私は君のそばにいることしかできない。
君の幸せのために祈ることしかできない。
だから今日も君のそばにいるよ。
君の未来が少しでも明るくなるように祈るんだ。