共通でテストまで後25日
緊張で眠れないこともなく
焦って勉強ばかりするのでもなく
私は映画を見ていた
一緒に映画鑑賞をしていたお母さんが
私にプレゼントをくれた
私は推しのグッズだと思い
とてもワクワクしていた
けれど、プレゼントはグッズでなく
カレンダーだった
ただのカレンダーではない
受験までの日めくりカレンダーであり
一枚一枚に推しの写真や家族の写真が貼ってあった
とても素敵なプレゼントだ
美しいと思った
暗闇を照らす蛍のように
彼女は戦っていた
まるで天使が踊るように
剣を振るう彼女
赤黒い水飛沫を背景に
彼女は舞う
この胸の高まりは
一体何であろうか
あぁ、、、
彼女から目が離せない
あの子は走る
誰よりも速く
あいつは歩く
急足でね
あの方は歩く
ゆっくりと
なぜ彼らは動くのか
それはね
彼らの仕事だからさ
時を告げるという
彼らは今も
働いている
部活帰りに図書館で勉強をする
それが僕の日課である
だが今日は違った、、君がいた
勉強を真面目にする性格ではないだろうに
玻乃、偉いな
一緒に勉強してもいい?
君の答えを聞く前に、僕は君の向かい側に座った
雄也、、
聞いた割には、もう座ってるのね
まあな、、、
互いに集中して取り組んでいるため会話はなかった
たが、それが心地良くもあった
誰かと、君と勉強するのも悪くないなと思ってしまった
なぁ、帰り久しぶりにラーメン食べに行かないか?
賛成、じゃあ後三十分勉強しよ
おう
あぁ、だめだ
上がりきった口角が君に見えなければいいのだが、、
一本の線とは多数の点が集まったもの
数学の先生が教えてくれたこと
僕は時折思い出しては考える
では、僕たちが目にしているものも
全て点の集まりではないか
始点があれば終点もある
では、僕が今感じている感情というものにも
終わりがあるのではないか
考えれば考えるほど
僕は一種の狂気に満ち溢れる
僕は答えを導き出せるのだろうか