…こんな夢を見たゼ。
赤い糸がガチャでシークレットが出るんだけど、赤は赤でも凄いディープレッドでもうほとんど黒で、シークレットっていうよりほとんどハズレって感じ…
そんな「赤い糸」で繋がるんでも、いいですか?
あなたはそれでも私でいいんですか?
試すように恐る恐る、聞いてみるんだけど。
あなたは、化けの皮をはがして妖しく微笑むのか、それともわかりやすく誠実に笑ってくれるのか、
それとも………それともそれとも…ってもう千変万化にいろんな顔する。ホラーか。
キリが無いので私は再びガチャにたくす。
天の神さまの言う通り…ああ、やっぱりわからない。何なのこれって感じのが出る…赤黒混ぜこぜ。
それなら私が私のしたい通りに、あなたを見つめようと思います。
私の神さまはガチャ(赤い糸)でもあなたでもなく、私みたいです。
しょうがないなぁ、心に従いますか……。
はいはい、そっちじゃなくてこっちね。(軌道修正)
入道雲を見ていると「夏」は、
幼い頃、図書館で読んだジュブナイルに描かれていた、王国のように思われる。
もう、本の題名も忘れてしまったけれど、
夏の「王国」は毎年律儀に巡って来て、心をワクワクさせた後、やがて別れの日には、切なく締めつけてくる。
夏の「王国」の入道雲は大いなる永久機関を隠した、不思議な機械の大船で、
あれに乗って夏の王女がスカートひるがえし駆けてきて、そして駆け去ってゆく。
悠長に見えて忙しない夏休みを、一緒に過ごそうとやって来る「王国」は、
油断してるとすぐ消え去ってしまう「夏休み」にも似ているかもしれない。
夏が来れば来たで暑がりな私も、青空と入道雲
直射日光と、それに比例して濃い陰
木陰の思いがけない涼風
喫茶店の町中の木陰のような、ホッと息つく小空間
アイスコーヒーの小さな結露
町中で青空見上げて青い海思い
夕立ちにびっくりして、笑いながら駆け出し…
どぷんと水着の胸もとに打ち寄せる、力ある海の息吹も。
夏の独特な幸福はコントラストにあふれ……
暑いのは苦手だけれど
その割には悪くないって、思うのだ。
ここではないどこかの夢を散々に、見続けて今「…飽きた」と呟く。
❁短歌
君と最後にあった日は、ぼくが君を捨て去った日。
もう二度と会わないと誓った日。
だってもう、どうしようもない。
あの人に最後にあった日は、寒い寒い真冬。
手袋の手の握手を、生涯忘れない。
母と最後にあった日は、秋の最中の暗い朝だ。
もう届かないと知っていても語りかけ続けている。
もう届かない?…誰が決めたんだよ。届いているさ。
だって、もう届かないなんて、かえってありえなさ過ぎる。
最後を積み重ねて手を伸ばしぼくは、それぞれの愛おしさをぎゅっと抱きしめる。
あなたを無駄になんかしない。
ぜんぶ受け入れて、変わり続けるから。