では1年後、また会いましょう。
そう言ってふたりは、あちらとこちらに分かれて歩き出す。
天の川の星々はまたふたりを隔て、シャラシャラと音たてて冷たくきれいに流れてゆく。
そんなことを言っても、雨が降ったらおあずけでしょう。
1年後だってちゃんと会えるかどうかわからない。
晴れてくれるかわからない。
織姫と彦星は心の中でお互いに手を伸ばし、涙で霞む恋人の顔を今を限りと見つめる。
悲しみは誰にも見せない。昂然と頭を上げて。
いつか自由に会える日が必ず来る。
罪という罪が許される日が来る。
だから………
轟々と音たてて流れる天の川を振り返る。
ああ、もうあのひとが見えなくなってしまった。
あの声も姿も温もりも、胸に焼き付いている。
ほんの少し前まで目の前にいたのに………
…こんなにもずっと引き裂かれていなければならないなんて。
ふたりは天の川のあちらとこちらで、双子のようにそっくりな表情でくちびるを噛む。
らんらんと星のように輝く怒りをたたえた目が、
涙でキラキラ光る。
次に会う日までそのきれいな怒りが、
星々の水の隅々にまで、またキラキラと行き渡って行き…
その怒りに隔てられてふたりは立ち尽くす。
…ふたりは知らない。その搾取された怒りの心が利用されていることを。
隔てるものに力を与えお互いを見えなくさせていることを。
ただそれに気付きさえすればもう二度と離れない。
子供の頃は
学校から帰ったらカップ焼きそば食べて、
ゴロンと横になってマンガ読んで、
遊園地には連れて行ってもらえなかったけど、
いつも家族一緒で、今思うと天国だった。
友だちと写ってる写真なんて、あぁ…なんて楽しそうなんだ…って思わずニコッとしてしまう。
…でも、覚えてるんですけどね~?
子供の頃の私の心の中は、嵐!
いろんないろんな小さな事に疑問を持ってでも答えは無くて、誰もまったく説明してくれなくて、それ以前に問いの立て方も知らなくて、
嵐の中の小舟…
楽しそうに写真に写ってる小さい私を見ると「よくぞ、まぁ…」って思う。
よくぞ、何も知らぬその頭と心だけ持ってふらふら泣き泣き、笑いながら生きてたね。
君の格闘が、今の私に続いていると思うと不思議になる。
「たまには遊びにおいで」ってなんか言いたくなったりして…
「日常」
昨日と変わらない梅雨の日の薄日…
今が、刻々と刻まれて行っている。
大きな悲しみがあった日もあるけれど、
あなたと過ごした日々は何もかも、懐かしい。
大切な日々は宝物。
けれど、
過ぎ去って手が届かなくなるから宝物になるのだろうか?
…私は違うと思う。
たった今、この日々が宝物だと氣付いて、
刻々と、刻々と、
愛して行ければいい。そして、
宝物に氣付くための嵐をも愛し、
何ひとつ、要らないことなんか無かったと氣付く。
ありふれた心の下にある海を、その海流を感じている。
好きな色は、
青かと思ってた。
でも赤も良い。
ピンクもいろいろあってけっこう別け隔てなく好きだけど、透明なピンクっていいなと思う。
欲ばって虹色。
カラースプレーチョコ可愛い。
モノクロも好き。節操無い(^_^;)💦
でも見る人の目の中に真実はあると言うから、
色もその、見る人の中にだけ生きてて
ひとりひとり違うから、
本当には分け合えそうにない。
誰かが見る色を私は見ることは出来ない。
けれど、誰かが描く色は見ることが出来るので、
目と、映像を創る胸の辺りを、
大事だなぁって思う。
心に思い描いた色が多分いちばんきれいだ。
あの人の心の中に入って、
あの人が見ている世界を感じてみたいと思う。
心の中の色が線が、投影されて…
世界はスクリーンかもしれないと思う。
「あなたがいたから」
目を開けたら…あなたがいた。
「道標」は私が求めていたからこそ現れたのだとしても、
それがあなたで本当に良かった。
別の時間の別の誰かが現れなくて、
本当に良かった。とても嬉しい。目を開けたら、
そこにあなたがいたから。いてくれたから。
とても嬉しいの………
時間の隙間に挟まって動かない足をさすりながら、
私は笑う。
またあの世界へ帰れる「道標」がやって来てくれた。
それがあなたで良かった。
私をこの場所へ落として閉じ込めた、
あなた本人で、本当に、良かった!!!!!
時間の隙間の暗がりで、私は嗤う。
さぁ…もう少し近くに来てね?
今、捕まえるから……………
※バトルが始まるだけです😸