「街」
私が暮らした街に雪が降る。
私が暮らした街に雨が降る。
私が暮らした街に日差しが降る。
私はもういないけれど、振り続けている。
かつて住んだ人々の声が夜空に満ちて、
重みに耐えかね落ちて来るのが、見えるみたいだ。
夜闇に銀色。
果てしなく振り続けるのは時間よりも、
心の方だ。
時間を振り払い心だけが降れば、いつか、
心の外殻は打ち壊され、弱く優しい心だけが降る。
私が暮らした街に雨が降る。
虹の雨が降る。光る雪が降る。
「やりたいこと」
やりたいことは、パッと浮かんで来ること。
たとえば、コップを洗いたい、とか。
油断してると、やりたいこともやるべきこともドバっとやって来て疲れるから、注意深く細分化する。
絵を描いてみたいなら、
スケッチブックを1冊買ってみる、
色鉛筆を引き出しから出してくる、
棒が一本あったとさ♬もとい…
一本、線を描いてみる。
これでもかと細分化するのは、けっこう楽しい。
片付けも少しずつ…
ひとつひとつのものと出会い直すのは、
思い出に直面することになるからちょっと切ないけど、
きっちり終わらせるのに成功すると、
思い残すことの無い状態に少しでも近づけて、
氣分良い。
やりたいこと。
ちょっと紙ゴミ片付ける。
段ボール縛る。
でも、そういうのもいいけど、
自分の楽しみは後回しにしないで、ちょこちょこ挟み込んでおいたほうがいいかな。
全然、わがままじゃないし。
…むしろ命綱だと思う。
コップを洗って、
スケッチブックを開いて、
洗濯機回して、
好きな本読んで、
野菜を切って、
推しの新曲聞いて、
回覧板まわして、
新しい靴を履いて、
全部平等に愛することが出来たなら、言う事ないなあって思う。
…きれいごとかな?
でも、いくらめんどうくさくてもそれが、逃げるつもりも無い大事なことなら、どうせなら楽しくやりたいって思う。
大変な時期はそれどころじゃなかったけど、
そんな時間があったから、
「あって当たり前なこと」ってないんだよなあと思う。
それがわかったんだから、無駄じゃ無かった。
だから、
…ふんぞり返って不貞腐れるのはやめとこうかなーって思った。
なんか、それだけみたい。😸。
「朝日の温もり」
冬には、とてもありがたい。
日が昇れば温かさもやって来る。
太陽の光に温められて、生きてるんだなーと思う。
でも夏は…。
お部屋の窓が真東向きで朝になったらピッカピカ、熱量カーッ☀❢❢
朝っぱらから汗だくで目覚めて、グッタリふらふら弱りながら、おはよう…(ヽ´ω`)
…大げさじゃないです。
西向きの玄関の涼しさったらない…玄関で寝よーかなー(^_^;)
そのかわり、朝が過ぎるとちょっと楽🍃
朝に太陽にこてんぱんにされるので、「暑い」の
感覚狂ってるきらいもあるけど…
でも扇風機とはずっと一緒😸
冷たいお水で乾杯🍻←間違い。
ともかく、我が家は、朝がいちばん暑いです(*_*;
「岐路」
『どちらにしようかな?天の神さまの言う通り、
なのなのな。
たまごがふたつに割れたかな?なのなのな。』
岐路って言ったら、このわらべ歌を思い出す。
でもこどもの頃は、
好きなお菓子を選ぶ時に歌うぐらいなものだった。
大人になってからは皮肉にも、重要な岐路でこの歌が脳裏を駆ける…
天の神さまの言う通りにする方法が、わからないゾ…おまかせしたいのはやまやまなんですけどね。
たまごがふたつに割れたかな…だと?
それはあれ、例の、ハンプティ・ダンプティ?
下手打つともとに戻らないゾと警告してきてる……ってわけ?
冷や汗かきつつ青筋たてて、どっちかを選ぶわけだけど、
もうちょっと気楽に行きたいものだよね。…ほんと。
あー…だから最後に、なのなのな、ってつくのかな?
♬なのなのな、菜の菜の菜?菜の花色のたまご焼き、菜っ葉のおひたし、おいしいな、なのなのな。
神さまが作ってくれるたまご焼き食べて、さぁさぁ元氣を出しましょう、そして、
えいっ!て、自分で選ぶわけだね(^_^;)
「世界の終わりに君と」
きっかり、今夜0時に世界が終わるとしたら……
エポニーヌのように雨の舗道を彷徨って…何処へも帰らない。
そして、私を知らない君を恋うて、夜空を見あげるだろう。
…幻の君を連れて夜をともに歩くだろう。
君の幻は優しく、…けれど幻だから、
私は君から少しだけ目を逸らして、夜空を見あげるだろう。
もしも夜空の奥の、ずっと奥の、銀河よりも遠い彼方に
………私の家があるなら、
エポニーヌのような流離いの果てに
舗道も川面も夜空もすべてが銀河に変わり銀色に烟ってそして遥かな街の小さな家がふたたび私に現れるなら
本当に今夜0時に世界が終わってもかまわない。
幻の君を置いて、彼方へ落ちてゆければいい………