今年の抱負
作家の猫が登場する
猫も杓子もという番組を真似て
小さな物語を書くことが今年の抱負
主人公は愛猫
2才で我が家に来た女の子
前の飼い主の事情で里親募集に出されていたね
7才からは娘の猫として暮らすために知らない土地へ連れて行かれた
その時あなたが重大な任務を背負っていたことは勿論知らなかったはず
娘に手渡したとはいえ物みたいに扱った様でこの3年間ずっと負い目を感じてきたんだ私
あなたは決していらない猫なんかじゃないよ
私達にとって唯一無二なんだから
このメッセージを彼女に届けたい
そして私達の願い通りに娘に沢山の笑顔をもたらしてくれたお礼を込めて
これでもかというくらい褒めちぎりたいわけ
そのためのお話だからね
ナレーションは誰がいいかな?
食いしん坊でマイペースなあなたにピッタリの女優さん探しも楽しみ楽しみ
新年
🐎年にかけて我が家の大イベントがウマくいくよう氏神様へお願いに行った
鳥居手前には蝋細工の様な黄色の花
掃き清められ飾り付けられた境内
氏子の皆さんの御神酒のお接待
日頃木立の中に密やかに佇む様子とは違って
その小さなおやしろは華やいでいる
人目を意識し参拝の作法に気をとられているうちに念じる事なく順番を終えてしまった
あーあ失態だ
でもここの神様はきっとお見通し
今回は足を運んだことでよしとしよう
齢を重ねても呆れるほど他力本願な私が
初詣で頼み事をしなかったのは逆に清々しい
鳥居を出て一礼をした帰り際
奥ゆかしく咲く古木の蝋梅に頬を寄せた
その甘く優しい香りに今年も出会えたこと
長寿の木を前に
変わらないこと継承に感謝の念が自然と湧いてくる
これは身が浄められたってことですかね…
ありがたい
静かな終わり
別れ際の事
孫が冬の青空の下金色の雨を降らせた
庭の紅葉は葉を全部落として足掛かりとなる幹と枝をくっきりと際だたせている
一歩ずつ慎重に足で探り木登りする様子は性格の現れ
3年前にジジババに抱え上げられながら怖いようーを連発していた彼女からその成長がはっきり見てとれる
「いいこと思いついた その枝とって」
百合の枯れ枝を指さしている
その上向きの蛍袋の様な花殻には薄っぺらいタネがぎっしりと詰まっている
背伸びして孫に手渡すとそれを片手にてっぺんまで登り枯れ枝の一番旗を高々と掲げた
彼女の背中にはあかあかとした陽が射している
「いくよー 見ててね」
左右に大きくその枝を振り始めると一斉に舞い上がる種
青空を背景にまるで蒔絵の金粉が撒かれたよう無邪気な孫の笑顔がぽっかり青空に浮かび上がって一枚の作品に見えた
「金色の雨みたい…キレイだったでしょう」
孫がうっとりした声で言った
帰るよー 遠くで息子の呼ぶ声がする
金色の美しい雨と笑顔の余韻を残し
僅か3日の滞在の締めくくりは静かに終わった
凍てつく鏡
ザクザクザクザク
霜柱を崩して行く
クリスタルの氷柱が顔を出した
何百本もの繊細な氷の芸術
氷柱の奥には雪の女王のための鏡の間があるらしい
覗き見気分で氷柱の塊を両掌にのせた
キラキラと輝いて溜息を誘うが
女王に会う前に涙を流し始め
儚さは美しさと表裏一体だと静かに語りかけてきた
雪あかりの夜
どんぷく(ちゃんちゃんこ)着て湯気の立つ甘酒を啜る東北の冬の楽しみ かまくら
点々と灯るともしびは癒しの色
冴え冴えとした月が雪あかりの中
小さき人の営みを見つめている
今年の灯は鎮魂のようだ
熊に犠牲者に捧げる来る年の祈り
生きとし生けるものに幸いをそう思うのは私だけではないはず…
人達が自然の感覚を失って来たことに対する辛辣なメッセージの様な気がする
生かされていることに真摯になるときが迫っているような
人間ファーストを声高に邁進するのはもう終わりにしませんか
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地雷展示館を訪れ思うこと多々あった年末に