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1/11/2024, 3:42:59 PM

 夕方、公園のベンチにて。
 ぼくはひとり君を待ちぼうける。
 寒さのピークはとうに過ぎたと、天気予報で言っていた。

 雪の中、白い息を吐きながら、君と日が暮れるまで語り合ったのが遠い昔のようだ。

 なぜだろう、今日はあの日よりもずっとずっと寒いような気がする。


『寒さが身に染みて』

1/11/2024, 9:48:12 AM

 気がつくと、なんと20年も生きていた。

 取るに足らない日を積み重ね、間違いばかりの時間を刻み、ふと振り返るとここまで来ていた。

「まさか自分が成人するなんて」

 ぽつりこぼすと、同級生に笑われた。
 
 笑う隣の彼女は、思っていた通り振袖がよく似合っていた。

 ひとが成人する姿は簡単に思い浮かべられるのに、自分のことなら夢か幻、想定外の出来事としか言いようがなく、頭の上には疑問符ばかりが浮かんでいる。

 ……きっと。
 これから先の長い時間、この疑問符は私にずっと付きまとうに違いないのだ。


『20歳』



疑問符を浮かべながらも生きてこられた今に感謝します。

1/8/2024, 2:22:44 PM

テレビをつけると、赤青緑……色とりどりの振袖姿の若者たち。
毎年「はたちのつどい」の様子を見るたびに、自分も、と志を新たにするけれど、一晩経てば何事もなかったみたいに、もとの自分に逆戻り。

「イベントを見たからって、気負うからいけないんじゃ?」

……全くもってその通り。

1/7/2024, 4:52:22 PM

今日降った雪のことなんて忘れてしまおう。
これから幾度となく訪れる「雪の日」の中に、きっと「しあわせな雪の日」がたくさん混ざっている。

1/6/2024, 4:13:58 PM

ネットで話題のお洒落カフェ。
甘い甘いケーキを平らげて、ふと、このごろ気になっていたことを君に聞いてみた。

「ねぇ、君って昔から甘いもの好きだったっけ?」

「ん? いや、別にそこまで好きじゃないけど」

ブラックコーヒーを飲みながら、君はきょとんとした顔をした。

「急にどしたのさ」

「だって、最近しょっちゅう『スイーツ食べ行こー』って誘ってくれるから」

「え、だってほら、それは」



『君と一緒に』

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