書く人

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3/16/2026, 1:36:07 PM

大丈夫、僕がいるよ
君はそう言ってシーツに包まる私の背を撫でる

雷が怖い
お化けが怖い
大きな犬が怖い

私には怖いものがたくさんある
君はいつも根気強く付き合ってくれる

大丈夫、大丈夫
君が言うとなぜかそんな気がしてくるから不思議だ

もう少し、あと少しだけ
君の手が温かいから甘えてしまう

不意に手が止まる

包まっていたシーツから不満気な顔を出すと
ボサボサに乱れた髪を優しく整えて君は笑った



__________




大丈夫、僕がいるよ
そう言ってシーツに包まる君の背を撫でる

雷やお化け
大きな犬

君には怖いものがたくさんある

でも、君は知らない
僕がそんな君にどれだけ救われているのか

大丈夫、大丈夫
僕は繰り返す

震えが止まったのを見て手を止めると
不満気な君が顔を覗かせる

ごめんね、顔が見たくなったんだ

3/15/2026, 3:06:30 PM

きれいだね、と空を見上げてキミが笑う
キミの瞳に浮かぶ星の方がきれいに見えた

山の上では星が綺麗に見えるらしい
誰かが言った一言で
夏休みの予定が一つ決まった

正直、この暑さで山になんて登りたくなかった
でも、誰よりも乗り気なキミに
そんなことは言えなかった

夜道は暗いし、山だから虫も多い
僕以外は誰も付き合わなかった

辿り着いた先の夜空は
確かに見たことがないくらい
星で満ちていたけれど
僕にはそこまでの感動はない

キミは夢中で空を見上げる
瞬きすらもったいないとでもいうように
目に焼き付けている

あ、星が溢れた

キミが瞳を閉じたとき
僕はそう思った

3/14/2026, 3:59:48 PM

先生はいつもボクたちを叱る

使ったものを元に戻しなさい
ちゃんと目を見て話しなさい
挨拶はきちんとしなさい

人を傷つけてはいけません
嘘をついてはいけません
暴力を振るってはいけません

眉間に皺を寄せて
鋭い瞳でボクたちを見つめる

冷ややかな声で叱りつける姿は
まるで氷山みたいだ

でも、ボクは知っている

元気に遊んでいるボクたちを見るとき
先生の氷は溶けるんだ

ちゃんとごめんなさいって言えたとき
先生の声はとても温かい

先生はボクたちが大好きなんだ

3/10/2026, 10:38:12 AM

風に揺れるカーテンの隙間から漏れる光
それに戯れつく子猫

午睡にはちょうどいい室温と時間
心地良い微睡みに身を任せる

ふ、と目を開ける
子猫はカーテンを被るようにして眠ってる

ぷうぷうなる鼻
ふわふわの毛並み
ぷにぷにの肉球

世界は、愛と平和でできている

3/10/2026, 10:22:48 AM

キミと出会ったときに、
きっとボクは生まれたんだ

ノイズだらけの世界で、
キミの声だけはクリアに聞こえた

どこを見ても灰色だった世界も、
キミがいるだけで鮮やかに染まる

何に触れても何も感じなかったのに、
キミの柔らかさには心臓が跳ねる

生きるのに必要な補給が、
キミと一緒に味わう食事になった

花の香りなんて気にしたこともなかったのに、
キミが好きだと笑うから、
香りで季節の移り変わりに気付けるようになった


キミはもういないのに、
ボクはまだここにいる

キミはもういないのに、
季節は花の香りをまとって巡る

キミはもういないのに、
三食作るのをやめられない

キミはもういないのに、
柔らかなぬいぐるみも着心地のいい服も
捨てられずにいる

キミはもういないのに、
世界はこんなにも鮮やかで

キミはもういないから、
ボクを呼ぶ声はもう聞こえない

キミがいなくなった世界で、
ボクはキミの愛したもので生きていく

ああ、やっぱり
ボクはキミに出会ったときに生まれたんだ

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