キミと出会ったときに、
きっとボクは生まれたんだ
ノイズだらけの世界で、
キミの声だけはクリアに聞こえた
どこを見ても灰色だった世界も、
キミがいるだけで鮮やかに染まる
何に触れても何も感じなかったのに、
キミの柔らかさには心臓が跳ねる
生きるのに必要な補給が、
キミと一緒に味わう食事になった
花の香りなんて気にしたこともなかったのに、
キミが好きだと笑うから、
香りで季節の移り変わりに気付けるようになった
キミはもういないのに、
ボクはまだここにいる
キミはもういないのに、
季節は花の香りをまとって巡る
キミはもういないのに、
三食作るのをやめられない
キミはもういないのに、
柔らかなぬいぐるみも着心地のいい服も
捨てられずにいる
キミはもういないのに、
世界はこんなにも鮮やかで
キミはもういないから、
ボクを呼ぶ声はもう聞こえない
キミがいなくなった世界で、
ボクはキミの愛したもので生きていく
ああ、やっぱり
ボクはキミに出会ったときに生まれたんだ
3/10/2026, 10:22:48 AM