チョコ ビター ミルク
お茶 緑茶 ほうじ茶
ケーキ チーズ タルト
あなたとわたしで今日はお祝いだね
因みに今年の記念日のケーキはぶどうのタルトです。
来年はチーズケーキね。
彼女が行けばいつもぱらりと雨が降る。
入る時と帰る時。
いつもは一人で自然を感じたい時に来るだけだけど。
今日は報告があるの。
「私、結婚しますっ。」
いつもの神社で、いつものように言うだけ言って礼をして帰る。
その日の雨は忘れられない程
柔らかい雨だった。
#柔らかい雨
どうしても逃れようのない日がある。
惨めに貶め知り得る限りのあらゆる言葉と視点で自分を詰りたくなる日がある。
どう毎日を頑張っていても
毎日どんなに一生懸命自分を励ましても。
ふと一瞬の隙を突いて現れる
私の顔をした真っ黒い生贄の山羊(scapegoat)
そいつにじわじわ追い詰められ崖っぷちまで来て、気付く。
辿り着いた玄関の鍵を開け、部屋の電気を点け、
いつかのご褒美のためにと
自分で買ったおやつを見つけた時
ふらりと進みダイニングへ行くと、
気に入ったからと並べた小物を見た時
そしてカパリと開けた冷蔵庫に、
今日の晩御飯の材料がきちんとあった時
明日も生きてて良いんだと自分に言い聞かせてくれる物言わぬ物たち。
それらは、私を嘲笑う私を焼き切る一筋の光
#一筋の光
#哀愁をそそる
捨てられない鍵が一本有る。
正確には鍵ではなく、錠。
ねじ締まり錠というこれは、捻って入れ込んで施錠するという奴だ。
しかも内側からしか役に立たない癖に、硬くて重い。
それを昔、くるくる回しては閉めて飽きもせずに回し続けた時がある。
その度に祖父を庭に締め出して、ガラス越しに遊んでくれたのを覚えている。
勿論、たまにちゃんと叱られた。
けど、この取っ手の形が気に入っていた。
小洒落たティースプーンみたいで。柄が付いていた。
どうと言うことはない。
いい加減面倒だからと変えただけだ。
鍵がない只の内側からしか開けられない錠は、令和の時代にまだ存在するだけ貴重かもしれない。
よりによって3個もあるから、
その内の一つをくれないかと言った。
業者さんには物好きだと笑われたけど、多分似た様な物好きは、きっと他にもいるだろう。
今は紐を付けて小物入れの横に並べている。
ふと眺めては過去に思いを馳せる。
哀愁をそそるこいつに、ネジ締まり錠以外の名前を付けたい所だな。
例えば、そうだな。
思い出、メモリー、モーメント、いいや。
外部記憶装置とかどうだろう。
ちょっと長いか。
ロマンを込めすぎたかな。
#鏡の中の自分
今日行けば休み
今日行けば休み
今日行けば休み
三連休、何それ美味そう。
鏡の中の自分にほくそ笑んで励まし合う