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1/2/2025, 1:52:21 PM

【今年の抱負】


ずっとながい間抱えてきた問題を手離す

その言葉、表情、付随する態度、横顔、背中…
私自身を否定されたと思ったたくさんの記憶を理由に自分にかけた呪いを、解く

長年私を縛っていた「らしさ」から自由になって、自分にかけた呪いから解き放たれて、

今ここから始めてみせる

12/29/2024, 12:08:21 PM

【みかん】


みかん、食べすぎたら手のひらがきいろくなるねんで!
手のひら見せてみ ほらきいろいわ
いいやん、おいしいもん
雪がしんしん、除雪車のエンジン音、ストーブのにおい

そういう思い出を作っていくばん

12/19/2024, 9:34:38 AM

【冬はいっしょに】


普段はひとりでもいいねんけど、今日は

いっしょに行かへん?
本屋さん行くねんけど。え?覗くだけ。そのあとコーヒー飲みに行こかなって。ほんで雑貨屋覗きたいし、時間あるなら行こや。
ひざ掛け見たいねんな、ほら、あるやんあったかいやつ。…そうそう、フリースになってて、アウトドア用みたいなんじゃなくて、、そうそう、それそれ。
柄?そやなぁ、やっぱ、チェックかな。えーー、なんか、あこがれ?チェックへのあこがれ。

冬って誰かと行くんが楽しくない?
さむいなーとか言いながら歩くん、楽しいやん。なんでやろなー?不思議やんなぁ
あぁ、それはあるかも。ちょっとさびしくなるんかも。年末感あるしな!

12/16/2024, 10:58:05 PM

【風邪】


風邪をもらった。
あれだけぴったり寄り添って眠っていたのだから当然だ。
鼻づまり、喉の痛み、突然の高熱、一晩で解熱、あとからくる倦怠感、見事なまでにすべて同じ。ここまで同じなんてと、可笑しくて笑う。

息子はからだが大きくなったいまでも、不安なときには私に抱きつく。外出先では手をにぎる。就寝中なら布団にもぐりこんでくる。
幼い頃の私は母親に抱きつくことができなかった。気恥ずかしいから余計に不安で、ぎこちなく回した腕の細部にも気を遣った。そういう時代だったのだ。
だからなのか、いまの息子の様子を見ているとほっとする。甘えたいとき、頼りたいときに、戸惑うことなく触れることのできる大人になれたのだなぁなんて。
それと、小さな自分も抱きしめているみたいで、ふたり分の心を温めていることにやさしいきもちになる。

そしてひとりピンピンしている夫。
いや、助かるのだ、元気でいてくれて。本当に。

12/14/2024, 2:26:03 AM

【愛を注いで】


私の叔父は一昨年亡くなった。
やさしくて、物腰がやわらかく、おだやかで、自由で、だけどすこし神経質。ふらりと同僚と旅行にいき、いつのまにか帰ってきていた叔父。
浮いた話のひとつもなく、職場をしょっちゅう変え、実家の猫には逃げられ、それを見た甥からは笑われる。
父をはじめとしてきょうだいたちから、掴みどころのない、頼りないやつとして愛されてきた。
そしていつもふふ、と笑っていた。

未婚の叔父に長い間パートナーがいたことを、彼の病床で知った。
私のなかに何十年も前から残っている叔父のすがたや言葉、笑顔、声色が思い出された。
看護師という資格をもちながらも住処を転々としていた叔父。
その時々、節目節目に、隣にいたであろう、誰か…。

救急で運ばれた理由はビルからの「転落」。
その後病気が見つかってもなお、処方薬よりも優先して飲もうとしていた「薬」。
極めて厳重に配慮の施された個室で医師から告げられた持病の「名前」。
目の前にならんだいくつかの事実を迷うことなく美しく繋げていくひと筋の光の行先に、自分たちの知らない叔父の姿が見えるようで、私も、兄である父も、誰もが言葉をのみこんだ。
昭和の時代を生きてきた叔父が、誰にも言わないと決めた秘密、守ろうとした尊厳。
その時はじめて、叔父の人生の外郭を知った気がした。まるで知らないひとのようだった。

誰にも真実はわからない。
そして真実にそれほどの罪があるとは思えない。
それでも、叔父は何も教えてくれないままで逝ってしまった。
大きな秘密をひとりで抱えたままで、ひとりで。
私たちは仲が良かったのに。
そうだ、私は叔父が大好きだったのに。
だけど、と思う。
転落するほどの愛があったのなら、それでいい。
愛されていたのなら、愛を知っていたのなら。
私たちが、わからなさの中にさえ叔父の愛を感じるなら、もうそれがあなたからの言葉ということでいいから、それを受け取るから、どうか、
どうか、今、しあわせであるように。
また、いつか、どこかで会えるように。

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