カラフル
楽園へと旅立ったあなたを彩った花たち。
笑顔で時を止めたまま変わらないあなた。
木箱に収まったあなたの大きさに成長を感じた。
明日もあなたと一緒にいれると思ったのに。
悲しいと思っても泣けない自分が嫌になった。
自分の愛はその程度だったのかと思ってしまう。
会いたいと思ってももう会えないんだとわかった時に
涙が溢れた。
私だけを置いていくなんて。
非道い人。
あなたがいたからカラフルだった人生が一瞬にして、
黒く塗りつぶされたようだった。
楽園
遥かな空へ願いを託し、私は飛び立つ。
人々が眠りにつく頃、私も静かになる。
会いたい人へ会えるのかな。
幸せはこの先待っているのかな。
微かな不安や焦燥感を抱きながら、その時を待つ。
少しずつ意識が遠のき、体が温かさを失ってゆく。
指先が冷たくなる感覚だけがわかる。
静かな時を過ごす。
人の声や空を飛ぶ機械の音も聞こえない。
私を静寂が包む。
悩みは何処かへ消え去り私の中には何も残っていなかった。
何処にあるのかな。
私の望む楽園は
風に乗って
あなたが好きです。
きっとこの思いは嘘や一時的なものではないはずです。
あなたは私の言葉を一字一句逃すことなく捕え理解し、あなたの中へと落とし込む。
そしてあなたの言葉となり私を揺さぶる一撃へと変化する。
私がいくつも言葉を紡ぎ、あなたへ捧げるとあなたも更なる一撃を返す。
それはまるで、存在感を顕にする春風のように。
私の思いは秋風のよう。
誰かれ彼構わず背中を押すようなポジティブな言葉のみの歌ではなく、少し暗い言葉が光を探すような文章で。
あなたが自分を重ねて受け止められるような言葉で。
あなたがあなたのままで生きていけるように。
あなたの全てがずっと変わることなく好きな私が。
あなたの孤独に寄り添うように不図した瞬間に伝わるように
私の想いが風に乗って届けばいいなと思います。
刹那
風に揺られる長い髪。
スカートの裾が貴女の足の形を顕にした。
人差し指と中指で髪を耳へ掛ける。
不意に現れる肌色の首筋。
少し桃色の頬と色白な顔。
生き生きと血を通わしている唇。
凛とした横顔。
耳から垂れる顎のラインがなんとも美しかった。
突如として貴女と目があった。
黒と茶色が混ざった瞳が私を見つめていた。
その刹那、私はすぐに彼女から目を反らした。
もう一度は会わない、会えないだろうと直感した。
しかし、脳裏から目元の涙黒子が離れなかった。
生きる意味
僕の人生は他の人が生きてみるとつまらないと言われるかも
しれない。それでも僕は、生きている。人並みに喜んだり、怒ったりするし悲しくもなる。人一倍恥をかくし、失恋の傷を創ることもある。僕の心は多分傷痕やぽっかりと空いた穴だらけだろうね。でも、それでいい。いや、それがいい。
人とは生まれたときには何も持ち得ない。
どんな人間も生まれてから何かを得る。
何かを失ったってマイナスになることはない。
だって、元々何も持っていなかったんだから。
失恋の痛みが身を焼くこともあるし、人間関係がキツくて
死にたくなることもあるだろう。
でも、今、物語のエンドロールを見るには少し早い。
きっと生きてれば今の0が0.1くらいにはなるかもしれない。
死んじまったら、その可能性は0にしからならない。
この先長い人生なら少しくらいギャンブルしてみたって
いいかもね。
そんなことで生きる意味は成り立ってるんじゃない?
大層な理由や大言壮語並べたって仕方ないんだから。