善悪
僕は貴女を尊敬している。
貴女は僕ができないことを難なくやってしまう。
頭が良いし、人当たりもいい。
遅刻することはないし、忘れ物をすることもない。
完璧や才色兼備という言葉が似合ってしまう。
そんな貴女になりたかった。
完全になれなくていい、少しでも貴女に近づきたかった。
貴女はまるでその言葉の響きだけで人を惹き付ける「善」のような人だった。
貴女に好かれれば自分も善になれるような気がした。
貴女が休める場所にでもなれればそれでよかった。
僕の行動は全て正しい方向には向かわなかった。
貴女の努力を僕は見ていなかったようだ。
善になるのも一苦労なんだね。
貴女は生まれつき善な人かもしれない。
でも僕はどんなに頑張ったって悪にしかなれないんだよ。
善悪なんて存在しなければ僕はこんな感情を抱かずにいれたのに。
流れ星に願いを
私の願いが叶うのならあなたが幸せであるようにと願う。
あなたと過ごした日々が永遠となって私を生かすのよ。
今じゃあなたは隣にいない。
ほかのヒトと過ごしているのならそれでいい。
あなたと生きていると私は美しくなるような気がする。
今の私は醜くなってしまったね。
私はあなたに幸せになってほしい。
私のことを忘れて自由に生きていてと思いたい。
でも、流れ星に願うには大きすぎる願いかな。
それなら、あなたたちが幸せにならないようにと願います。
ルール
「誰かを好きになるのに理由は無いよね」
貴方の言葉の刃が私を切り裂く。
じゃあ、ずっと私を好きだったのは何?
私の理想が貴方に当てはまり
貴方に似合う私が生きる理由になる。
貴方を好きでいたい。
貴方を裏切りたくないから
疑われるようなことはしない。
そうやって生きることをルールとし、やがて普通となる。
ルールがあるから無駄な諍いがなくなるのかも。
きっと浴びる悲しみは少ない方がいいでしょ。
独りで生きるより二人がいい。
貴方の幸せのために私を縛るルール。
そのルールの上に貴方と生きていたい。
今日の心模様
空が晴れていても私の心は雨が降ることもあるし、
空が雨でも心は晴れるなんてよくあることなのに。
あの人に出会ってから全てが狂い始めた。
名前は知らないあの人。
よく出会うのに、探すと出会えない。
思い出のような人。
春が連れてきた暖かさのような
冬が道連れにした切なさのような
感情を持った人形のような
幼い子供の無邪気さのような
矛盾を持ち合わせ真理を孕むように。
あなたは私の心を搔き乱し晴れを雨に雨を雪に変えてゆく。
運命という言葉では片付けたくない気持ち
まるで恋のよう。
たとえ間違いだったとしても
私がアナタを好きだったのは本当なんだ。
アナタが良いと思って近づいた訳じゃない。
アナタが恋の海へ沈みきれなかった。
アナタの方が子どもだったのよ。
周りの目を気にして生きていて何が楽しいの?
何を失うのが怖かったの?
自分の素顔を見せずに人を好きになれるなんて甘いの。
アナタを好きになったのが間違いだった。
僕は貴女を好きになれてよかった。
貴女の誘惑には勝てそうにもないよ。
僕が生きてきたなかで貴女が一番好きになれた人だった。
僕みたいな凡夫が貴女みたいな素敵な人と付き合えるなんて夢だからね。
貴女の恋の海は深すぎた。僕では息が詰まってしまうよ。
僕はまだ子どもだったみたいだね。
貴女を失うのが怖くて、貴女を花や蝶のように丁重に扱いすぎるがあまり貴女はまるで触れてはいけない存在みたいになってしまった。
そのせいでいつの間にか自分を隠して、見失ってしまった。
もう一度だけ貴女に会えたらなんて言うべきだろう。
……
「たとえ貴女を好きになったのが間違いでも、今の僕には貴女を好きになったことが正解」と胸を張って貴女に言える。