みんなが赤を選べば、赤が好きになるんですか?
みんなが青を選べば、青が好きなんですか?
私個々の色味じゃなくて、同じ色の中にひとつ違う色がある方が嫌なのですか?
私個々の色味を表すより、周りの視線が気になるのですか?
『誰もあなたの色なんて見てないよ』なんて言ってくれますか?
それ、なんの助けにもならないんです。悲しくなるんです。
私の好きな色はコレと、胸を張って言えたのなら、それが私の個性が綺麗に光った瞬間では無いのかと。
どうかその日がいつか、私にも、あなたにも、来る様に。
祈る。願う。祈る。
あなたがいたから今の私がいるとか、そんな風にあなたに言うつもりはなくて、それは決して感謝していない訳では無い。
あなたがいた、あなたの軌道修正が効いて今こうして、息ている。
ただ、あなたはたまに危ない道を渡らせようとしてくる。
辛くて仕方が無い道を歩ませる。痛いくらいの針のむしろ。
人生そんなもんだと割り切るしかないほどの、辛いことも。
人生はこんなにも素敵だとおもえるほどの、楽しいことも。あなたは私の意思で経験させる。
私が私であるために、あなたは私を擁護する。
私の意思はあなたを擁護する。
私が私であるために、私は私の意思は、私を擁護する。
あなたという、私がいる。
私という、あなたがいる。
人間悩みが尽きない。
人間苦痛が過ぎない。
人間鈍痛が増さない。
誰かが言った、時間が解決してくれる。
周りはそうかもしれない、周りは。
私はそうじゃない。きっとね。
誰かが言った、痛みも必要だ。
けど鈍い痛みが続くのも、鋭い痛みが突如来るのも、私は耐えられない。
私はそんなに強くない。きっとね。
ごめんなさい、ごめんなさい。
私は死にたくなかったんです。
学生の頃は、心がとても繊細で、すぐに命を投げ出そうとしていたのです。若い故の、悩みであり、弱さであったんです。
死にたいと、消えたいと願わずにはいられなかったのです。それが一番、そう考えることが一番、楽だったんです。
ただ、今はどうだろう。
心は痛みに慣れてしまい、意地汚くなりました。
これが成長というものなのですか?世界の裏を知っても尚、社会のベクトルとして作動する私は成長したのでしょうか。
したのなら、それは芳しくない成長だと。
私は、死にたくないんです。
心臓が、呼吸が1秒でも長く生きてたいのです。
生き汚いんです。私は汚れているんです。
ただ、私は社会の列から外れて、夢を叶えたいだけなんです。そのために生きているんです。
あなたは、生きたい?何の為に生きる?
些細なことが私たちの生きる原動力になる。
それは、夢?家族?恋愛?何でもいい。
生きる、原動力を。
よく見なれた街に、取り壊しが施され、また違う見慣れた街になる。
行く先行く先、何処に行くにしても誰かの見慣れた街であって、誰かが見慣れていた街じゃなくなっていたり。
見慣れた街には、何千通りの物語が、ここに在って、そこにもある。どこにだって植え付けられた、生きた証に。
その生きた証が、次世代によって取り壊される。
とある道を歩く度に思い出す。学生の通学路。
とある店に行く度思い出す。欲しいおもちゃ。
とある家族を見る度思い出す。幸せの形。
とある仲いい子を見る度思い出す。私の青春。
とあるカップルを見る度思い出す。片思いの楽しさ。
とある匂いを嗅ぐ度思い出す。私の母の味。帰る場所。
…泣きそうだ。