あなたがいつか居なくなるって思ってもみなかった。
あなたはいつも私の隣で、近くのどこでもいい、いてくれると思ってた。
居なくなっちゃった。
あなたがいつか居なくなるって思ってもみなかった。
当たり前は非日常になってしまった。
せめて、近くのどこでもいい、もういっそ遠くてもいいから、居てくれた方が息が出来ていた。
あなたが居たからできることが沢山あった。
あなたが居なくなったからできなくなってしまった。
あなたとただ、日々の温もりを共有したいだけなのに。
あなたとまだ、外の世界を指先の温もりと共に共有したいのに。
あなたと今、肩を並べて一緒に居ていたいのに。
ただ、それだけなのに。その温もりに手が届かない。
あの日、辛くて泣いた私も。
あの日、自分を否定されて傷ついた私も。
あの日、美味しいものを食べて微笑んだ私も。
あの日、感謝されて舞い上がって私も。
あの日、消えたいと願った私も。
あの日、そんな私を鼓舞した私も。
あの日、諦めて投げ出さなかった私も。
ある日、ここまでの私を憎んだ私も。
いま、思えば偉いと自分を褒められる私も。
大好き。
愛を注ぐだなんてそんな難しいことをやってのける人はすごいと思う。
でも、そんな中でも一番すごいのは、無償の愛を注いでくれるあなた。
無償の愛は、幼子の心を満たしてくれた。
どれだけ否定されようと、どれだけ自分を嫌いでも、帰る場所は決まってあなたのそば。これがあなたのくれた無償の愛の結果なら、ただ傍に帰っているだけでちゃんと伝わっていた。
時に、傷つくことを言ってしまったかもしれない。酷く悲しませていたのかもしれない。その時はその愛情を貰いすぎて、あなたに甘えすぎて、愛してもらえる確証を持ちすぎていたのかもしれない。
そんな傷つくことを言ってもなお、まだ愛を注いでくれているんだから、その愛は疑うことすら許されない。
疑うこと自体が、あなたを傷つけてしまう気がする。
そんな、愛されすぎてる私だけど、私はあなたになにか返せているのだろうか。
この時間がずっと続けばいいのに
そうすれば私はずっと幸せ。
昔に触れれば触れるほどに現実世界に戻りたく無くなる。
昔に戻れば戻ったぶん現実世界に失望する。
高校の仲間とバカしてた日々。
先生に迷惑ばっかかけてた日々。
高校の仲間と励まし合う日々。
一人でくだらないことで少し悩む日々。
思い出せば出すほど、苦しくて、苦しくて。
ただ少し、甘くて。恋しくて、あの輝く青が恋しくて。
帰りたくて、仕方がない。
これだから歳はとりたくない。
辛くて、悲しくて。
学生の頃は楽しかった。
大人になった今は、一日を生き抜くことに必死で楽しい感覚が狭まる。
大人になればなるほどになりたくない大人になっている気がして。
大人になればなるほどに過去が増えて、戻りたくなる気がして。
苦くて、ただの正論が得意なバカに成り果てて、あの頃の私はこうなると思ってなかっただろう。
学生の時に評価されていたものがもうガラクタになった。
大人になれば使わないものだった。仕方がない。そう思うしか無かった。けど、そう思いたくなかったのも仕方がないこと。なのだろうか。苦くて。
私は今、淡々と日々を生き長らえてる。
本来何がしたいとか、そんな欲は薄れつつある。
夢だけを持って生きている。
欲があるうちに、色々なことをしたいと思ううちに、色々刺激を得れればよかったと思ってる。私の唯一の後悔だと思う。