落ち込んでるだけじゃなくて、幸せを探してみたら?
人と話すのが怖いとかいう前に、話してみたら?
上手くいかないとか言うなら、改善策考えてみたら?
先人の偉人たちも似たような言葉を残してきてるんだから、できない事では無いんじゃないの?
辛いなら、とことん落ち込んでしまえば?上がるだけだし。
楽しいなら、楽しめば?いつ終わるか分からないし。
そうやって、日に日に移りゆく人の心は、どう頑張っても救えないもので。
自分一人、言い聞かせるのが精一杯で。
でも正直、自分の言い聞かせにもそんなに効果は期待していない。
こうして、気持ちが綴るだけで軽くなるものもあるの。
辱められたのか雲に覆い隠れた太陽は、涙を流す。
あの暑くていけ好かない太陽だって、涙を流すもの。
それは、私たちもおなじ。
みんな、普段は弱い部分を見せないで上手く隠して生きている。それが辛いと知っても。
皆は無理をしすぎて、自分の痛みに気づくのが遅くなっている。既に遅し、機能不全ダウナー気味。
みんな、乾いた土を潤してくれる雨を欲しがっている。
芽が出ないと、生きにくいと嘆いている。
大丈夫、雨はいつか降る。乾いた土もいずれ湿る。
覆い隠れる太陽もいつか顔を出す。
今、眠る強い芽はいつか綺麗な花を咲かす。
傘なんていらない。
ふとした事で思い出す。
酷く懐かしい、優しい色。
社会人になってそこそこ経ったはずなのに、色褪せない学生の色。
教室を照り付ける陽気に、響く笑い声。
ノートに書かれた落書きに、偉人に書いた落書き。
それを見て笑う、友人に、私。
帰りたいと思った。
私は、大人になんてなりたくなかった。
ずっと、穏やかで、好きな人と飽きるほど居られるあの日々が、居心地が良かった。
でもそれは、当たり前に過ぎないことで。
その日々はあの頃にとっての、当たり前で。
当たり前を失ってから気づく。
足元の土がとても大切なことに感謝しないように、私もまた、ごく当たり前の日々に感謝をしなかった。
このことを酷く後悔している。
月に密やかに願う私は、臆病。
好奇心でつき歩いてきた私は、形を成そうとする好奇心のその先に、何があるのか分からず歩みを停めてしまっていたんです。
明日には、明後日にはと、緩い口約束をして、もう立ち止まってる足は痛くて、もう立っていられないんです。
いっその事、歩いてしまえたら楽なんです。
でも、私は臆病が故に、自分から一歩踏み出すより、人に背中を押されて、あたかも一歩が出てしまった。そう思いたいのです。
仕方ないことだと。そう思いたいだけです。
月に秘密裡に願う私は、人任せ。
いつかのあの頃になる私へ。
今、未知の世界に飛び込もうと意気込む。
否、未知の世界は怖いと知り窄む。
更、未知に触れられず二の足を踏む。
いつか、今現在を、あの頃と言う私は、この未知を乗り越えていますか。
私は、私たちは恐れているだけなんです。
先が見えないことに。