ゐろは

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7/7/2024, 11:17:52 PM

「七夕の話って知ってる?」
不意に、恋人が言ってきた。
「七夕、ですか?」
昔、彼にもらった本に書いてあった内容だと、織姫と彦星という真面目に働く若者たちがいて、神様がそれに感心して出会わせたけど、二人共お互いを好いている余り、仕事をやらなくなったので、神様が間に川をかけてしまったので、会えなくなったが、年に1回真面目に仕事をしたら橋がかけられる、というはなしだったはず。
その時、二人で私達みたいじゃない?と彼が言っていたから、僕が知ってるのは、彼は知っているはずなのに…。
相変わらずよくわからぬ方だ…、と心の中で首を傾げるとこちらの思いを見透かしたように言った。

「実はね、その川って渡ろうとすれば一応渡れるらしいよ。」
えっ、と思った。ならどうして2人は渡ろうとしないのだろう。
「その年に1回を楽しみにしながらら働きたいかららしいよ」

僕は驚いた。
まさかそんな話もあるとは知らなかったからだ。
「これも、私たちに似てるね。」
そう微笑んだ。
今日は、5回目の一年に1回の逢瀬だ。
彼が、僕にキスを落とした。

7/4/2024, 11:25:59 PM

僕には好きな人が居る。
それを知ってるのはこの世界でたった一人。
そう、
僕だ。
だれも知らなくていいし、誰にも言うつもりが無い。
「ねぇ、なんですぎだってこといわないの?」
ぎょっ、とした。
急いで振り返るが、そこにはだれもいない。
気の所為か…、そう思い、僕は此の儘過ごした。

その次の日、好きな人が死んだ。
事故死だった。
否、正確には
「事故死に片付けられた」
打撲痕、骨折、その他複数の大怪我が見られたそうだ。
でも、血は一つも出ていなくて、周りには指紋一つなかったらしい。


「なんて、意地の悪い人なんだ。」

あの声は空耳なんかじゃない。警告だった。
僕が告白しなければ死ぬという。

――神様だけが知っている。

7/4/2024, 4:17:02 AM

もしこの道の先に
たくさんの壁があるならば進もう

もしこの道の先に
幸せがあるならば、進もう

もしこの道の先で、貴方が
辛い目に合うならば
私は、あなたをおぶって進もう。

7/3/2024, 3:41:50 AM

朝、日差しを浴びると健康的になるらしい。
それを聞いて俺は、翌日には朝起きたらカーテンを開いていた。