No.1【静寂の中心で】
何も聞こえない
真ん中で。
目は見えるのに、
声は聞こえてるはずなのに
聞こえたとしても
少ししか聞こえないか
歪んで聞こえるか
この二択。
何でだろうと
自分の頭の中で
駆け巡る。
とある日からずっと、
人の声、物音、スマホの音。
全てのものが
聞こえない。
何でだろう。
そういえば、
『突発性難聴』があったな
まぁ、関係ないだろ。
No.1【今日だけ許して】※軽くbl混ざってます。
「失恋したなぁ、」
居酒屋でお酒を飲みながら言う。
そして男友達の湊が口を開く。
「それは残念だなぁ、笑」
笑われて腹が立つが、
怒る気力もないので
睨むだけで何も言わない。
「あんたはまず彼女も持ったこと
ないんだからさ自分の心配しろよ、」
俺はそう答える。
「いいじゃん〜、今彼女要らないんだよ笑」
微笑みながら適当に答えている。
何か思い出したかのように
ゆっくりと口を開く。
「ていうかさ、酒飲んで大丈夫なん?」
そう言われビクッとするが
俺は口を開き答える。
「彼女に飲むなって言われてただけだし、
まず、別れたからいいだろ、
今日は飲まないと気が済まない、、」
元気なさげに答えてヤケ酒している。
「そっか、お前が寝て、俺に運ばせんなよ〜」
ついでに二日酔いで
俺に看病させんなよと言われ、
はいはいと俺は答える。
数時間後―――。
「、、」
湊が口を開く。
「はぁ、ヤケ酒して見事に寝たわ、、」
やれやれと呆れて反対側の俺の
隣の席に座り、起こしている。
「早く起きろ〜、もう少しで閉店だよ。」
体を揺さぶりながら
起こしているが起きる気配がない。
「はぁ、結局おぶって家に持っていくか、」
湊は陽翔の荷物をまとめて居る。
「スマホと鍵、鍵椅子に置くなよ、」
呆れながら鍵を陽翔の
ポケットに入れさせて
スマホを手に持とうとすると、
ホーム画面が見えてしまう。
「間違えて付けた、消すか。」
消そうとスマホを上に向け、
電源ボタンを押そうとすると
陽翔と湊の写真がホーム画面で
通知が何十件も来ている。
(あいつ、通知OFFにして放置してたのか、)
内心そう思うが
何故か内容が気になり、
通知を覗く。
「別れようって、陽翔から言ったのか、」
正直見ない方がいいと
思ったが、興味が勝ち、
暗証番号を入力し、
LINEを見ている。
メッセージ
陽翔『別れよう。』
彼女『え 何で?』
陽翔『他に好きな人出来たから?』
彼女『何でそんな曖昧なの?』
陽翔『ごめん、でもすぐ別れたい。』
彼女『私は嫌だよ?』
『何で、』
陽翔『今は湊と一緒にいたいから。』
彼女『は? 何で、私より
友達の湊くんを優先するの?』
陽翔『○○のそういう所が嫌いだから。
冷めたのもある。』
彼女『ごめん、治すから、陽翔とまだ一緒にいたい、』
陽翔『ごめん。』
ここからは彼女の言葉だけだった。
「あー、そっか」
湊は気付く。
「俺の事、確か好きだったけ、」
陽翔に言われては無いが、
陽翔の行動がたまにバレバレで
好きと言うのがわかってしまっている。
多分、彼女作って俺の好きから
彼女の方の好きにしようとしたけど
失敗に終わったのかなぁ、
「俺も、酒飲むなって言ったのになぁ、」
忘れてんのかな、そう思ったけど
今日は許すか、と思い
荷物をまとめて会計をして
陽翔をおんぶして運んでいく。
No.1【誰か】
誰か、
誰でもいい、から
褒めて欲しい
「凄いね!」
「上手いね!」
嘘でも
言って欲しい。
辛い。
誰か言って欲しい。
No.2
誰か、
誰かそばに
居て欲しい。
誰か(特定)の
誰かと偽っても
良いから
そばに居たい。
No.1【遠い足音】
君の遠い足音。
自分は目の前が
凄く真っ暗で
すごく怖く、
進めれない。
でも君は、
目の前が
明るそうで
凄く楽しくて
前に進めている。
君と背を並んで、
歩きたいのに
中々歩き出せない。
一生懸命、
勉強もした。
運動もした。
字も綺麗になった。
早寝早起きも
出来るようになった。
だけど、
君と僕を比べると
僕と君の距離は
凄く離れている。
君は同レベルになって
並んでも並ばなくても
君は君なりの性格で
頭の良さ、
運動神経の良さで
いいと言われた。
それを言われて
普通嬉しくなるはずだが、
自分は、そう言われ
凄く嫉妬した。
そう思った自分と
否定された気持ちで
いっぱいになった
自分が嫌いになった。
君は君なりの
姿で隣にいて欲しい。
そう言われたのに、
自分はキレ散らかして
逃げてしまった。
本当は嬉しい。
そんなはずなのに、
素直になれない自分が
嫌いだ。
―――自分は、まだ君に並べれる資格あるかな。