歩歩満

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10/8/2022, 11:23:00 AM

コーヒーで一息、口をゆすいでから

一眠り、目が覚めると

「たこ焼きは揚げないよ、だって焼きってついてるし」

馬鹿な寝言をほざいた事に愕然とする

でも、張り詰めていたものが程よく緩んだ

束の間の休息、身体も心も

10/7/2022, 10:43:23 AM

怖い?大丈夫だよ

初めての職場は怖いけど

慣れちゃえば、学校の課題と変わらないよ

私も最初は異世界に来たように

ドキドキが止まらなかったけど

すぐに馴染めたし、仲間も出来た

だから、一歩踏み出してみて

力を込めて、せーの

10/6/2022, 10:17:40 AM

題 過ぎた日を想う

「遠い目をして、どうしたの?」

土手に座り込みながらいつしか

昔の光景を思い返していた

よく遊んでくれた祖母は亡くなっていて

駅前にあったデパートはとうに閉店していて

そして、僕たちの母校も、去年焼けてしまった

そんな事ばかりが思い出される

「それより、明日の話しない?」

恥ずかしかった、君が隣にいる今を放って

どうにもならない事を想っていたなんて

目が覚めた、未来を共に造るのに、

過去なんて関係ない

君がいれば、どうにでもなるし、どうだっていい





10/5/2022, 10:20:44 AM

死んだらお星様になる

子供はみんなそう言われて育つ

何となく嘘だと気づいているが

言っては可哀想なので、付き合ってあげる

代わりに、質問には答えてもらう

今の流れ星は誰?あの赤い星は何で瞬くの?

お父さんたちは、何て言う星座になるの?

僕はいつ死ぬの?

途端に真っ青になって、フリーズする

本当に昇天してしまいそうなので

飽きたふりをして解放してあげた

自分の子供には絶対言わないと誓いながら

10/4/2022, 10:48:48 AM

「踊りませんか?」

そう言いたげな視線と動作で訴えてくる

一時間程前からずっと踊っている彼から。

一緒に踊った人達は、みんなもう一度踊らないかと

彼に言う。上からっぽい言い方は

僅かなプライドがそう言わせるのだろうか

だが、彼はそれには耳もかさず

新たな相手を求めた結果、私に狙いを定めたようだ

節操がないと呆れながらも、それに応じた

曲が始まり、足を浮かせて、降ろした瞬間に悟った

化身

暗い感情、不安を一時だけ忘れさせてくれる

宴の精霊、酒の守護神たちの抱擁




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