わたしがまだ今日に取り残されつづける日々を刻んでいる、その真ん中の秒針。
今日を愛しく思う気持ちより、明日を忙しく過ごす気持ちが普通に勝ってしまうのはなぜか孤独でちょっと味気ない。
真夜中くらいほんとうの気持ちでゆめみたいなあ
静かな朝がくること、ぼくのアパートの4階の寂れた窓に日差しがさすこと、明日幸せなシチューの匂いが階段からすること、ひとときをゆっくり感じれること、好きなアイドルがぼくの前で優しく笑うこと、そのどれもをうっとり臨んでもそれはなにひとつ夢の事象にはならない。
現実にしてみたいんだと願う。選んだどれもを。なのにこんなに不器量でしあわせのかたちどころか、ぼくらしいぼくのかたちはどこにも見当たらない。
必死に手を伸ばすものが夢や星なら世界はどれだけ平和になれるんだろう。
言葉で飾る夢でだけではぼくがぼくにはなれない。
愛してる人を大切にしようと息をするだけでもぼくはぼくをすり減らすこともある。
もっとキラキラにおとなになることを夢みてみたい、息をすることを不器用に積み上げることがだけが生きてくことだと思わないように...
今年も1年いきててくれてありがとう。
身体や心が暴走して走り裂けた日々でもわたしがわたしである歴史を刻めた1年だったのだと。
来年も絶望を繊細に抱えながらも私は、失わない愛をもち熱に生きる。
ホールケーキまんまるしてる
愛してる、おいしいから
孤独でかぶりつく孤高のしあわせ
順調なキミはいないけれど
試行錯誤して過ごす手づくりの一晩
わたしは白く純粋な断片がちょっとでもあること早く誰か気づいてね
空は雹が落ちて濡れきった地面を演出してる冷たさの残る現実だけれど
まんまるケーキでわすれちゃおう
明日もクリスマスあるけれど忘れられない特別な夜になんかしなくていいから、当たり前の夜がきていいから明日も余ったケーキにかぶりつこうね
2022イブのよる
季節にのってけないこと、わたしの日常には多くてでも思い出したら季節の中にいるんだって思い出させてくれるわたしなんかよりずっと包容力があって無様な権力を捨てた軟らかいいいにおい。