静かな朝がくること、ぼくのアパートの4階の寂れた窓に日差しがさすこと、明日幸せなシチューの匂いが階段からすること、ひとときをゆっくり感じれること、好きなアイドルがぼくの前で優しく笑うこと、そのどれもをうっとり臨んでもそれはなにひとつ夢の事象にはならない。
現実にしてみたいんだと願う。選んだどれもを。なのにこんなに不器量でしあわせのかたちどころか、ぼくらしいぼくのかたちはどこにも見当たらない。
必死に手を伸ばすものが夢や星なら世界はどれだけ平和になれるんだろう。
言葉で飾る夢でだけではぼくがぼくにはなれない。
愛してる人を大切にしようと息をするだけでもぼくはぼくをすり減らすこともある。
もっとキラキラにおとなになることを夢みてみたい、息をすることを不器用に積み上げることがだけが生きてくことだと思わないように...
1/13/2023, 12:04:03 PM