だいすきなだったあの街のこと
それについて考えれば
それだけでしあわせで
呑気に歩いたこと
風や空気やすれちがう人のにおい
それが嫌なことよりも美化されて
わたしのこころの泉になって
記憶が柔らかな具象へと変化される。
その遠さが心地よくて幸せで
長い時間の中で1つまみや2つまみで
還る景色だからもっとも美しい。
わたしの歴史を刻んだ街は居場所じゃない時もあったけれど
わたしの形を形成した具象であることに変わりないんだね
好きだと思う、こんなに単調なことが
笑ったり、素敵を意識するだけの日々だけではダメなのが凄く傷で
不安と心配が未来を包んで、夢も恋もどんどん光らなくなって
大人っていくけれど
散々妄想した初恋の日のように未来の君も愛させてね。
ここじゃなかったらキミに巡り会えてないし...
ここ以外じゃ考えられない現実を踏んできたからきっとわたしはキミが好きなわけだけど
現実にいるきみを想像の空白に押し込めて必死に色があるように着飾っていたのは、虚しかったのはわたしのほうだから
ここじゃないどこかで逢いたいなんて思っちゃう弱さを抱きしめてほしいな。
しあわせにしあわせに
今よりも今よりもって
にぎりしめている毎日でも
簡単に手から溢れてく不純な時間たち
それでも愛そうって気持ちを沸かせるため
衝動とか情熱とか冷静じゃない魂胆でストレートに生きてるよ
でもちっとも上手くいかないのはわたしが人生を柔らかく選ぶという技術が足りないからで
わたしの思慮深い癖は身体でも心でも使い果たしてしまうことができてしまうから毎日なにかに乾涸びているよ
枯渇した愛にでも不純な時間にでも常に新しいものはほしいし、美味しいものにだって興味がある。みんなが好きなアイドルだってかっこいいと思っちゃう
たしかにキミらの言う通りもっと普通に生きてればいいんだけど、生まれた時から普通が普通としてなりたってなくてしあわせも普通みたいな考え方できたことないしね
でも自分の人生が普通じゃないなんて特別な威張りも感じてないし、共感のないしあわせを毎日生きてるのかもね
とか考えては孤独になってるの?
だからしあわせとかについて考えられないとか思っちゃうけどね
そんなたった5分の最寄りのコンビニまでの道で必死に考えるわたしのしあわせ
つたえたい相手は丁寧に丁寧に選びたい。直感のその先でまっすぐ選びたい。
つたえたい言葉は曖昧に曖昧にその中に芯があることも忘れずに言い過ぎない。
つたえたい表現は一等の光のように鋭く情熱を盛って吠え続けたい。
こうやってマインドを手作りしててもいずれ心は朽ちる日がある、報われる日がある。
気持ちで飾っても考えすぎで済まされる社会だけどルールよりモラルより繊細でめんどくさい脳みそをハートを可愛がり続けていく日々をつたえたい、芸術で。