きみとのあの時なにもかも好きでした、ありがとう、ごめんね
変われなかった私を置いていなくなったとしてもはみ出した想い出たちは鮮やかに過去を演出してくれてるのが酷く美しくも乏しいね
でも自分で好きなこと、もうあの頃では使わない言葉、嗜好、思想ひとつひとつ確立されてわたしはもうきみの中の遠くの他人になっている
きみもわたしの遠くの他人になっているでしょう
それでも亡くならないで浪費し続ける想い出を泳ぎながらわたしは息をしています
夢とか現実がどちらかとかはこの際なんでもよくって
わたしが期待しているのは誰も見たことがない柔らかい季節
堅く焦げたピンクのアスファルトの上を歩く
風はぬるい体感で通過するだけでいい
雪はヨーグルトみたいで甘酸っぱい匂いが地に転がればいい
真夜中は全部ピンクのオーロラで満たされて影は暗くてくっきりは映らないけど愛しい不器用な形をしていてほしい
そんな季節と引き換えに情熱が燃え盛りどうしようもない想い出たちが焦げればいいのにな
勝手におわらせないでね
はじめからなにもはじまっていなかったことにするとか超簡単じゃん、そんなの
この愛に焦らされた憎悪は悪態をついた事象に真っ当に向き合った痕跡なんだから、それをお前がなかったことにするとか一生許せない
そうやって忘れないから今日もあのこと、このこと
これがわたしの人生だから、穢れた思い出をわたしは握りしめて生きるのが見せしめみたいな幸せなの
銀河に焼け付いた蠍座の火を垂らすように今日も苦しみの中でがんばったわたしのショボい希望の赤色を垂らして明日も生きてみるの、そう思ってシャワー浴びて布団につくの、いつも
満足とか充実とかそういう慢心的な気持ちだけで成立する時間はいつかでいい、今じゃなくていい
そんなわたしを幸せそうじゃないとか君が勝手に知ってるように決めないでよ
浮気疑愛現象化ドーナツ
涎がでちゃうほどドーナツが食べたい
今日のハイライトはダイエットの為にミスドを通り過ぎたこと
かわいいを対価にわたしはあまいを遮った
それくらいで我慢した気になっちゃうようなわたしだけど鮮やかな馬鹿ではないの
心から嘘ついてる浮気を遮る君のラインくらい簡単に気がつけちゃうんだよ
愛に情けをかけたってちっともわかってあげられないでしょ、わたしの脳みそ
みんなが使う共通言語もわたしはいつも特別な言葉に捉えてるの、だから振り回さないでね安い言葉で
身体も心も視線も名前もいつだって言葉を越えてあなたを作ってるんだから
愛がどうとか耽ってる暇があるならあなたが愛を作れる歴史を刻んでよ!!
微熱
微々たる熱をもって生きる人間がいてもそれはわずかな小さな熱だから全然気持ちはショートした
あなたの愛の持ち方はそんな感じだった
もっとのめり込めばいい、もっと赤裸々に愛を曝け出せばいい
もっと純粋に気持ちを抱きしめて愛でいのちを優しくすればいいのに
情熱をもつことは茶番じゃないから舐めないで
愛するひとはロボットじゃないから、かすかにでも大事にして
純粋は好き放題欲望に埋まることじゃないからもっと清く狭いことなの
わたしの哲学は全て情熱の色をして、毎日飛沫をあげている
わたしは今日もせかいにたくさんばら撒かれている簡素な愛に反抗している