8/3/2024, 9:44:50 PM
世界がうっすらと白みを帯びてきた
ひとつひとつ
あなたへの気持ちを並べていた私の手に
焦りが滲みはじめる
取りこぼしてしまわないように
転がり落ちてしまわないように
大切に大切に並べなければいけないのに
どんどん光を受け入れ始めた世界は
私のことを待ってはくれないようだった
どうしよう。このままじゃあなたに伝えられない。伝わらない。
どんどんぼやけて行く視界に
悲しさで崩れ落ちそうな心
それでも少しでも
ひとつでも多く
眩しすぎる光で世界から追い出される寸前まで
私はあなたを思い続けた
【目が覚めるまでに】8月4日
8/2/2024, 11:38:49 AM
無機質な空気を吸い込んだ瞬間に
切れる寸前まで張り詰めた糸のように
私の心は限界だったのだと知った。
ポロリポロリと
大粒の雫を零し続ける私に
おおげさだなぁと
少しうれしそうにあなたは笑った。
【病室】8月2日
8/1/2024, 3:14:43 PM
明日、もし晴れたら
海へ行こう
朝日よりも早くなんて言わない
心が整うまで
部屋の窓から晴天に包まれる街を眺めて
埃を被っているエスプレッソマシンを
説明書片手に久々に動かして
アイスコーヒーも淹れよう
晴れの日を半分無駄にしちゃったねと
笑いながら重い腰を上げて
2人で一緒に海へ行こう