夢見る心_____
また失敗した。
みんなの前で恥をかいた。
みんなに迷惑をかけた。
それでも私には憧れの人がいて、その人目指して頑張るんだ。
でも頑張れなくて。
いつになっても追いつけない。
なんでこんなにも自分ができないのか。
自分でもわからない。
また前を向こうと頑張るけれど、1番この姿を見ていて欲しい人に届かない。
次を見て立ち上がろうとしてもなんども失敗したあの瞬間が、景色が、フラッシュバックして立ち上がれない。
それでも私は理想と憧れで立ち上がろうと試みる。
いつかあの人みたいに、いつかあんな人間に、なれるかな。
< yu ・ i >
届かぬ想い_____
自分の理不尽さには飽き飽きだ。
でも本当の心の声なんだよね。
誰も気づいてくれないけれど。
どうしようもなく自然と湧き出た感情は、偽った感情よりも価値があるのではないか。
でもそんな思考は人間にすぐ押し込められる。
周りも理不尽だ。
まったく、理不尽とはなんだか。
どれだけ自分が思っても。
どれだけ自分が考えても。
どれだけ自分が伝えても。
届いてくれないこの想いは、あなたには届きますか。
< to you >
神様へ_____
私の神様。
気まぐれで、いつも笑顔を浮かべてる。
凄く愛してくれる。
頑張る姿は見ててくれるし、応援してくれる。
触れられる距離にいなくても支えてくれる。
冷たくなった心も温めてくれる。
あぁ、恵まれているな。
たくさんのことを教えてくれた神様はこの先離れた街で過ごすのだろう。
同じ空の下だけど、寂しいな。
ぜんぶ、ぜんぶ教えてくれた神様。
また、いつか、触れて欲しい。
私だけの神様。
< yu ・ i >
快晴_____
背景は大事だね。
桜の木の下、勝手に考えた。
ひらりと舞った花びらと、個体によっては葉が出できた桜並木。
帰路につけばすぐに目に入る。
綺麗に舞った花びらはずっと見つめていたくなる。
そんな桜たちを見つめていた。
でもなんだか少しくすんでみえる。
視線を遠くに変えてみれば広がっている曇天。
このせいでくすんでみえたのかな、なんて。
これがもし快晴だったら。
どれだけ爽やかだっただろう。
どれだけ心地よかっただろう。
どれだけ輝いてみえただろう。
真っ白なキャンバスに、透明感溢れる空色に乗せられた桜色を想像すると幸福感に心を満たされる。
この曇天を晴天に変えるだけでこんなにも幸福感がちがうなんて。
桜に寄り添う快晴。
私に寄り添う曇天。
< my >
遠くの空へ_____
何年も歩き続けた道。
そのはずなのに。
この家、こんなところに窓あったんだ。
この街灯、変な形。
なぜこう思うのだろう。
なぜ何年もの間気づくことが出来なかった?
そっか。
歩いてる時は下しか見てなかったんだ。
って、初めて気づいた。
いつからあるかわからない地面のひび。
何年もの間に蓄積された電柱の汚れ。
掠れて見えづらくなった道路の白線。
地面を這い私を追い抜く桃色の花びら。
眩しいほどに日の光が反射するアスファルト。
暖かな色に染まり艶をもつ葉っぱたち。
乾燥した空気がふわりとなびかせた制服。
どれも俯いた自分がフラッシュバックする。
ふと、上を見た日もあった。
あー、日が延びたなー。
とか、思ったりして。
いつの間にか忘れた空の色は今でも思い出せない。
笑うのも、泣くのも、喜ぶのも、悔しがるのも、照れるのも、隠すのも、空には向けなかった。
いつか、遠くの空に反射して自分の顔が見れるかな。
< my >