言葉にできない_____
言語化できない感情。
言語化できない現実。
言語化できない芸術。
これをなにで伝えればいいのだろう。
人は簡単に言う。
なんでも相談してね。
1人で悩まないでね。
言葉に表せたらとっくに相談している。
人に言えない理由はただ2つ。
1つ、自分の感情を言葉にできないから。
2つ、言ったところでさらに自分が傷つくだけだから。
それを理解していないような人間ばかりだから苦しむ人間が増える。
所詮ただの優しいふりである。
言葉にできれば、どれだけ楽か。
でも言葉にできるものだけじゃ、この世界つまらないよね。
< all >
春爛漫_____
何色とも表し難い桜が暖かい日差しの下で咲き誇る。
そんな季節は私たち人間が1番無色透明である。
新学期、新学年、新体制、進級、進学、転校、転職、新生活。
新たなる環境が顔をのぞかせる。
緊張感と初心な感情が複雑に絡み合い、どこか拙くそわそわとした様子が伺える。
だからこそ他人を気遣おうとする。
だから自分を抑える。
すると個性が見えなくなる。
その人の色が出にくくなる。
つい1ヶ月前までは生き生きと個性豊かだった人物も、なんだか人が変わってしまったかのように個性が見えない。
春爛漫、華やかに花々が咲き誇る。
春爛漫、乏しく我々は色を隠す。
< all >
誰よりも、ずっと_____
寂しいや。
大好きで尊敬している存在に会えなくなった。
またいつかどこかで会えるかな、なんて夢を語りながら。
姿は見えるはずもないのに。
きっとまだどこかにいる。
いや、絶対に。
でも見つけられることはないんだろうな。
最後の思い出はとってもきらきらしていて、いつ思い出しても幸せに浸れるもの。
なんか、まだ会えるような気がするんだけどな。
どうして私なんかにあんな輝いた笑顔を向けてくれたのか未だにわからない。
でもあなたは私に大切な役割を引き継いでくれた。
渡してくれた。
責任感と焦燥感に押しつぶされながら頑張ってるよ。
あなたからもらったたくさんのメッセージ、いっぱい力になってるよ。
いつでも背中を押してくれるあなたは素敵な存在。
私に信頼を置いてくれて、任せてくれて、頑張りに気づいてくれて、嬉しかった。
湧き続ける不安も塗り潰してくれるあなたは本当にかっこよかった。
私はそんなあなたをずっと、ずっと尊敬してる。
追いつきたいなって、追い越したいなって。
何度も何度もあなたを目指して頑張った。
今私は本当に頑張れていますか?
そう問いたくてもあなたとの距離は遠い。
周りよりも私はあなたと1歩遠い存在だったから。
だけど誰よりもずっと、ずーっと、あなたを想っています。
< i >
これからも、ずっと_____
この季節は寂しいね。
別れがあるから。
出会いもあるかもしれないけれど、別れた相手の存在が大きすぎた。
恋愛感情ではないのに心がぐーっと締め付けられる感覚。
自分では抱えきれないほどの色んな感情を抱かせてくれた存在がいなくなった。
憧れたり、真似してみたり、時には嫉妬したり、いっぱい、いっぱい。
あなたに憧れて髪を伸ばした。
でもあなたは私との別れと同時に髪を肩まで切った。
あぁ、私の憧れはもう会えないんだ、って。
そんな今、この感情はどこに捨てればいいものか。
ふと見上げれば桃色に色づく桜。
そのせいで桜を見ると寂しくなってしまう。
今年感じたこの感覚とこれから、ずっと付き合っていかなければならないのだろう。
これからも、ずっと、あなたを憧れたままでいさせてね。
< yu >
沈む夕日____
ゆっくりと沈んでいるはずの太陽。
目を凝らして見ると眩しさに目を瞑りたくなる。
それでも見つめ続ければ沈む速さに気付かされる。
よーく見てみれば思っているよりずっと速く沈んでいく。
ぐーっと沈む夕日に吸い込まれていく感覚がする。
すーっと私の心の黒い部分を抜き取っていくようで、どこか軽くふわふわと浮いた気分になる。
いつの間にか沈みきった夕日。
光の源は見えないもののほんのりと赤く染まった空間が儚く思えてくる。
いっそ吸い込まれてしまいたい。
< my >