埼崎

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2/3/2024, 10:59:12 AM

【ヘタリア】
輪廻転生、という言葉を聞いたことがあるだろうか。
恐らく、聞いたことがある人が殆どだと思う。
だが、何故そうなるのか、と聞かれたら、答えられるだろうか?
少なくとも、多くの人ができないだろう。
輪廻転生は、歯車の様に何度も何度も生まれ変わることである。
しかし、今から話す〝日本〟と〝中国〟は輪廻転生というものの存在は知っているものの、体験したことはない。
もしかしたら、あるのかもしれないが、国として、ではないだろう。もしくは、日本や中国だけでない、世界全てが同じ世界を繰り返していたら?
謎は深まるばかりだ。
と、日本は思う。
どうしてこの考えに至ったのかは覚えていないが、
もう随分と時間が経っていた。
わん、と近くから鳴き声がする。
声を発しているその物体を目にいれたら、日本人の殆どは顔が綻んでしまうだろう。
特に、それが自分の飼っている愛犬なら。
「どうしたんですか、ポチくん」
いつも通りの優しい声で聞く。
するとすぐに、「お〜い、日本〜!」
という元気な声が聞こえてきた。
どうやらお客様の様だ、と普段なら色々と用意するはずだが、今日の日本はしなかった。
それは、気分、というよりも相手の問題であった。
しかし、挨拶は誰だとしてもするものだ。
「いらっしゃいませ、耀さん。」
耀、というのは上記の中国、王耀(わんやお)のことだ。
「あいやぁ〜!菊、嬉しそうあるな!我が来てそんなに嬉しいあるか!」
という言葉で日本、及び菊はハッとする。
愛犬であるポチくんを見るのと中国が来るのがほとんど同時に行われたからだ、とすぐに思ったが、
時すでに遅し。
中国は日本に抱きつくや否や嬉しそうに話し始めた。
諦めた日本は考えるのをやめたがふと、先程まで考えていたことが思い出される。
輪廻転生、だ。
日本はどうであれ、中国が輪廻転生したことがないのは殆ど確定だろう。
何せ、名前は違えども〝中国〟という国が作られてから約4000年経つのだ。
まぁ、かくいう日本もできてから約3000年程経っているのだが。
少し話が逸れたが、国である以上いつ消えるかわからないわけで。
世界も、いつ滅ぶかわからない。
生と死はいつも隣合わせにあるのだ。
そして、そんな世界で生きるには少しの勇気が大切で。
でも、その勇気が出せない人もある。
そんなことを考えながら、日本は願うように、心の中でこう唱えた。


『世界全部が、1000年先まで、続きますように。』

_1000年先まで_

1/9/2024, 11:04:47 AM

これは、地球に暮らす1人の男の話の、
最初の一言である。
〝__三日月は未完成なわけではない〟
この惑星とは違う、別の惑星。
それら全てと繋がっているのは宇宙。
部屋と部屋を繋ぐ廊下のようなもの。
「部屋」は一つ一つの惑星。
惑星ごとに別々の種族が住んでいる。
本当に、住んでいるのだ。
しかし、月には誰も住んでいない。
この世界にいる者は皆声を揃えて言う。
〝月は、欠けたり満ちたりして、危険だ〟
今の私達が見ても、
なにも危険だとは思わないだろう。
しかし、これは私達が住む世界とは別の世界の話だ。
まだ、月が本当はずっと丸いことを知らない。
だから、「月」という言葉は「不完全な者」
として、悪口にもなっていたのだ。
しかし、それに疑問を持った者がいた。
それが冒頭にでてきた1人の男だ。
男は、月を眺めるのが好きだった。
それと同時に、月も、男を愛したのだ。
月の神が。
月を愛し、月の神に愛された男。
月の神は、小さな、小さな妖精の大きさで、男の元に現れた。それは、男にしか見えないものであり、
それを全て理解すると、男は心底喜んだ。
今まで、それを他人に言ったことはない。
言ってはいけないと、男は思ったのだ。
そうして、5年の年月が経った。
とある、三日月の日の夜。
男は、月の神にこう告げられた。
〝月は、消えているのではなく、隠れている。〟
男は、その言葉の意味をすぐに理解した。

1/8/2024, 10:38:37 AM

私にはいろいろな友達がいる。
元気で、太陽みたいな人。
中国人で、よく中国のことを教えてくれる人。
本が好きで、静かな落ち着いた人。
他にもいるけど、みんな、一人ひとり好きなことも
得意なことも違う。
これが十人十色ってやつなのかな。
私の人生は私だけじゃなくて、私の友達とか、家族
のおかげで、私の人生は色鮮やかになってるんだと思う。いつもありがとうね。
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とある結婚式。
新婦が綴った言葉。
それは、彼女の知り合いだけでなく、その場にいた
全員を感動させた。
会場にいた誰かが呟いた言葉。
「この子の心は、すごく綺麗だ。」

_____色とりどりで。

1/8/2024, 2:44:20 AM

今年の冬は例年に比べても寒かった様で、
椅子に座りながら、珈琲を飲み、本を読み、
窓の外を眺めると満開の銀世界が広がっていた。
私の愛犬のハルは、窓をみながらはしゃいでいて、
なんだか昔の私を思い出す。
〝懐かしいな〟なんて思いながら私は目を閉じて
眠った。

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ふと意識が浮上した。
窓の外を見るともう夜になっていて、かなりの時間寝ていたのだと気付いた。
膝上にはいつの間にかハルが乗っていて、
撫でてやると嬉しそうにしていた。
ハルは程よく暖かくて、
〝あぁ、春が来たみたい〟
と感じた。
空は晴れて雪は輝き、こう伝えている様に思えた。
〝君の家だけは、僕がいても春が続くんだよ。〟
〝君の大切な、愛犬のおかげで。〟
寒さがあるから暖かさを感じる。
雪に感謝しながら、
そう、心から思ったとある日の夜。