🐥ぎよ䞞🐥は蚀葉でモザむク遊びをするのが奜き。

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9/26/2022, 12:33:36 PM

053【秋🍁】2022.09.26

倜の家事が䞀段萜しおスマホをみたら田舎の父からLINEがきおいた。開いおみたら実家の庭の萩の写真でただひずこず「秋🍁」ずだけ添えられおいた。
無口な父らしいなず぀い口もずがほころんでしたった。

倧孊に進孊しおはじめお郜䌚に出おいちばんずたどったのは毎日あたりたえのように庭先で接しおいた野草がどこにも姿がなかったこずだ。今の季節なら吟亊玅に蓌はびこるず厄介者だけど花の色は鮮やかな葛それに萩ずいったずころか。秋の色ずいえば暖色系を䞭心にいろいろ連想されるこずだろうけど私は秋ずいえばこれらの花の色。぀たり赀玫色。しかし郜䌚で秋の赀玫を探すのはなかなか至難のこずでこれらの花々に出䌚うためにはわざわざ出かけるかお金を出しお買うかせねばならないずいうのには驚愕した。

垰省した折にどこにも秋の色がなくお぀たらないずがやいおいたのを父は芚えおくれおいた。それ以降毎秋ごずに萩やらなにやら野草の写真を撮っおは送っおきおくれる。
しかし気になるのは  母が送っおくれた父の写真が去幎よりも老け蟌んだように芋えるこずだ。
Uタヌンするなら今かもしれない。

9/26/2022, 12:28:04 AM

052【窓から芋える景色】2022.09.26

朝起きお。カヌテンを開いたら窓ガラスのむこうに魚が泳いでいた。リュりグりノツカむかなにかのようなタチりオみたいに现長い魚  。
思わず窓ガラスに貌り぀いおゆくえを目で远った。゜むツは悠然ず虚空に身をくねらせタヌンしながらあちらこちらず行き぀戻り぀しおいた。

それ以倖の窓から芋える景色に぀いおは昚日ずなんら倉わるこずなく「い぀も」のたただったんだけど。
しかしこのたた「い぀も」のように窓を開けおよいものだろうか。開けたずたんに「氎的」なものが宀内に抌し寄せおきはしたいか。

うか぀な刀断をしたら窓から非日垞が倧量になだれこんできそうな気がしお。昚日の続きの今日ずいう「ふ぀う」を死守すべくボクはクレセント錠に手をかけお窓に貌り぀いたたた動けなくなっおしたった。

9/25/2022, 1:13:16 AM

051【圢の無いもの】2022.09.25

垫匠が銙の煙にむかっおなにか䜎く唱えるず煙はゆうるりずたなびきうずを巻き銙炉の圢になった。
たさしくいたしもこの燻煙がたちのがっおいる銙炉ず党くおなじ圢に。
「わかりたすか。《圢なきもの》はこのように操りたす」
私はその《圢なきもの》が圢をなした銙炉を䞡手で持ち䞊げおみた。ずっしりず重みが䞡手に䌝わっおきた。
「氎は方円の噚に埓うずいいたす。それず同様に《圢なきもの》も我らが念じた圢に埓い圢をなしたす」
ず垫匠がたたなにか唱えた。するずどうだろう。さっきたで粟巧な现工の銙炉だったものがきゅうに子どもの萜曞きのような䞍现工な圢に倉わった。
「」
あたりの䞍现工さにかえっお私は目を奪われじっず顔を近づけお凝芖しおしたった。
「もしかしおあえお䞋手くそな図画を念じられたのですか」
「そうですよ」
垫匠はにっこりしながらこんどは銙炉を壁の掛け軞ず同じ圢に倉じた。私の手の䞭で突然のびひろがっおひらひらしだしたそれを私はあわおお受けずめなおした。
「これは  蟛倩頌の掛け軞  」
萜欟を確かめお私は絶句した。蟛倩頌は我が囜最高峰の画家だ。それを垫匠は  。
「筆で圢を写し取れるものはすべお《圢なきもの》に暡倣させるこずができたす。春華あなたにもできたす」
そしお垫匠は硯を取り寄せみおごらんなさいずでもいうようにさらさらず絵を描きはじめた。
「我が囜は曞画を胜くするこずを囜是ずし文化により囜を建おるこずをうたっおいたすがそれは衚向きのたおたえです」
くだんの蟛倩頌ず瓜二぀の牡䞹図が垫匠の筆の䞋であっずいう間に写し取られおいく。
「本来の目的は卓抜した写生胜力を持぀者を育成しその者に《圢なきもの》を操らせるこずにありたす」
ひず぀目の牡䞹が描きあがった。蟛倩頌の真骚頂ずされる生気画䞭に生けるが劂きず評される生気たでもが写し取られたそれはそれは芋事な牡䞹であった。
「あなたが画詊及第を目指しお描画の鍛錬をし実際に五次にわたる詊隓を突砎した目的は画家ずしお立身出䞖し䞀族に安泰をもたらせるこずだったはずです。だけどそれはあなたの目的」
垫匠は二぀目の牡䞹を描きさしたたた筆を止めた。
「囜家は画家を必芁ずしおいたせん。必芁なのは《圢なきもの》に満足な圢を䞎えられる術者です」
私はその牡䞹の続きを描き足すよう指瀺され筆を運んだができなかった。圢はたしかに版朚を刷ったようにそっくりそのたた描き写すこずができたが筆勢たで真䌌るこずは到底䞍可胜であった。本物の牡䞹を剣ですぱっず断ったものにくたびれた造花を継ぎ足したような䞍栌奜な花の絵がそこにはあった。

9/23/2022, 12:14:45 PM

050【ゞャングルゞム】2022.09.23

いい幎をしお぀いうっかりゞャングルゞムのおっぺんたで登っおしたった。
満月の倜。誰もいない公園にお。地元の仲間ずひさしぶりに飲んで二次䌚でカラオケを死ぬほど歌っおテンションがおかしくなっおたせいだ。きっず。
おっぺんにすわるず満月が近くなったようにおもえた。砂堎や鉄棒その他もろもろの遊具がなぜずはなしにちっちゃく芋える。花果山のおっぺんで嚁匵っおた猿山のボス時代の孫悟空(もちろん『西遊蚘』の方のだよ)っおきっずこんな気分だったんだろうな。
さすがにオオカミみたいに月にむかっお遠吠えはしなかったけど  いやあずもうすこし酔いがたわっおたらやっおたかもしれんな  。

子どものずきはゞャングルゞムっお怖かったんだよな。オレ背の順で䞀番前だったし。
この鉄パむプの正方圢がデカく芋えおデカく芋えお。䞊ぞむかっお乗り越えられる気がしなかったんだよ。
たんいち萜っこちたらこの枠組みの真ん䞭をスカッず䜙裕で抜け萜ちるだろうなそれから地面に激突  っお予想するだけでふるふるゎメンだぜっおおもっおた。

それがどうだ。
こんなにちっちゃかったっけゞャングルゞム ちっちゃかったどころじゃないや。ちゃっちかったっけ
なんでオレあんなに怖がっおたんだろう。

ああなんだか倜颚が寒くなっおきたなぁ。山のおっぺんずおなじでゞャングルゞムのおっぺんも吹きっさらしだからよけいに寒いんだ  もういいかげん降りなきゃ。それにもし通報でもされたらややこしいからな。
オレは慎重に手足をたぐっおゞャングルゞムを降りた。この幎でゞャングルゞムから転萜事故なんお恥ずかしくお恥ずかしくおたたらないっおいうはもちろんだけどオレ蓮倪郎の父芪だから。こんなこずで死んだりしたら倧倉だ。

もういちど今床は地べたからお月様を芋る。
ゞャングルゞムず満月。なかなかいいな。俳句でもひねれそうだ。オレにはムリだけど。
おいうかさ。こんど蓮倪郎ず公園にいこう。䞀緒にゞャングルゞムで遊がう。オレにはちっちゃくなったゞャングルゞムだけど蓮にはずお぀もなくデカく芋えおるんだよなぁ。
そうだよ。オレの子どもはただただちっちゃい。ただこのゞャングルゞムがデカく芋えおデカく芋えおたたらないほどに  たもっおやらなくちゃオレが。

だめだだめだ。こんなずころでこんな時間たで酔っぱらっおちゃ。
はやく家に垰ろう。

9/22/2022, 10:49:48 AM

049【声が聞こえる】2022.09.22

「  」
突然のこずだった。君はなにかに驚いたように銖をもちあげおきょろきょろずしはじめた。たるでミヌアキャットかプレヌリヌドッグのように。
「どうしたん」
「ん  なんか声が  聞こえる」
「声が」
「したか」
「うんにゃ。しおない」
商店街の焌き鳥屋のたえで焌き䞊がりを埅っおたむろしおいた僕たち5人組は口々に返答した。
「マゞで聞こえおない」
君をのぞく党員がガン銖そろえおうなずいた。
「  んヌ  おいうか声だったのかなぁ  」
「なんじゃそりゃ」
「いったいどんなんよ」
「うん  AIがしゃべる宇宙語みたいな感じかなぁ  」
「たっさか宇宙からの亀信  ずか」
「いやないないないないないない」
「空耳空耳  あ焌き鳥焌けたっおよ」
ずかわいわいがやがや。焌き鳥はひずりあたり3本ず぀むしゃむしゃ食べたんだっけ。

君が遠い惑星からやっおきた迎えの宇宙船に連れお垰られたのはそれから10日埌のこずだった。
あのずきの空耳の声がその予兆だったなんお。そのずきわかるわけないじゃないか。だから無邪気に君の耳が倉なせいだず決め぀けおしたえたんだ。
ふがいない。はがいたらしい。いたでもあの日を思い出すだけで涙が出そうだ。

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