KURAGE

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6/11/2024, 12:58:54 PM

「ね〜いーじゃーん」
午後11時
街灯に照らされているのに暗い路地裏で
おじさんにナンパされる
「俺男なんで」
「男でもいけるよ?君かわいーし」
連絡先教えてや一緒にご飯行こなんて
何回も聞いてくるからウザイ
てかここ田舎すぎだろ。ガチなんも無いし
誰も通らない
何歩何十歩何百歩何千歩歩いても
一向に街らしい街がない
大丈夫かよ…これ、
さすがに不安になり叫んでみようとも思った
でもこのおじさんがなんかした訳でもないから
なんにも言えないし言える権利なんてない
そんな時街と言えるところに入った
それと同時におじさんに無理矢理引っ張られ
ホテルに連れていかれそうになった
周りはみんな見て見ぬふりをして
スルーしていった
俺は必死に抵抗するも少し諦めてしまっていた
その時だった
「あの、これ俺の彼氏なんだけど」
「え…」
高身長で眼鏡をかけたサラリーマンが立っていた
見た目は20代なのに目には沢山クマがあった
「え?彼氏いたんなら言ってよー」
さすがに周りの目も痛くなったのか
おじさんはすぐにどこかに行った
「ありがとうございました!!」
と言うと
「大丈夫だった?」
と背を俺に合わせて言う
なんだそれかっこいいだろ
その後俺らは連絡先を交換した
この街に来て良かったな

※その後は皆さんでご自由に解釈してください

6/11/2024, 7:38:55 AM

ギキッー
ドンッ
何かと激しくぶつかり意識を失った
目覚めた時には見覚えのないところに来ていた
でも不思議と恐怖はなく
なんだかふわふわとした気持ちだった
「おーい仏様。」
黒と白が半々な服を着ている人が話しかけてきた
「えーと、」
なんにも記憶がなくなんでここに来たのか
全くわからない
「仏様はやりたいこととかありませんか?」
「なんでもいいんです。猫を触りたいとかなんでも」
「じゃあ…」
俺は口を開き ''彼女が欲しい'' と言った
そしたらあいつは予想外なのかオドオドしていた
「さすがにできないか」
そういうと
「できなくはないんですが、残された人が…」
「本気じゃなくていい。嘘でもいいんだ」
そう言い終えるとあいつは言った
"わかりました。ただし、後悔した瞬間
やりたいことはできなくなります。
それだけお気をつけて''
後悔なんて絶対しないと思った
俺の記憶が戻るまでは ─── 。

5/30/2024, 1:17:59 PM

貴方を好きになって
貴方から想いを伝えられて
貴方と同じ思いなのが嬉しくて
貴方に毎日連絡したのに
貴方は「距離置こ」とか言って
好きだったのは私だけで
これはただのひとりよがりで
貴方の方から好きって言ったのに
私だけ苦しんで悲しんで
別れたいとか思っても
結局貴方を探してて
これは私の''終わりなき旅''

5/26/2024, 3:10:15 PM

" 月が綺麗ですね ''
夏目漱石がILoveYouを訳したとされる一句

「私田中先生が好きなんだよね」
突拍子もなくいうので思わず
口の中に入れた水を出しそうになる
「そんな恋やめなよ」
そういってもあなたはすきだからやめない!と
固く誓ってしまった
田中先生はたしかに美形で男女問わず人気だ
でもたしか田中先生には恋人がいた
それはみんな知らないけれど
教えてしまうのはきっと優しさではないから
言わないでいた
そんな時ある男の子が田中先生に聞いた
「田中先生!彼氏いるんですか?」
田中先生はふんわり笑って
「いいえ」という
その瞬間あなたは不安そうに曇らせていた顔を
晴らし、太陽のように笑って言った
「ねえ!聞いた?彼氏いないって!」
「良かったね」
いた方が都合が良かった
田中先生は女
そしてあなたも女
見た目が似ているだけなのに
軽蔑されて突き放される
「わたしにしたらいいのに、」

「ねえ、月が綺麗ですね」
望月の夜星空を見上げながら言う
この思いが空を渡ってあなたに届いて欲しい
そう思いわたしは月に願った

" あなたの儚い恋が終わりますように '" と

5/25/2024, 11:09:35 AM

午前1時
昨日から降っている雨は止むことなく続いている
まるで君への気持ちみたいに

君と別れてからすごく後悔した
未練というものに縛られて
上手く笑えない

あの日の君の笑顔を俺は降り止まない雨のように
忘れない

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