KURAGE

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「ね〜いーじゃーん」
午後11時
街灯に照らされているのに暗い路地裏で
おじさんにナンパされる
「俺男なんで」
「男でもいけるよ?君かわいーし」
連絡先教えてや一緒にご飯行こなんて
何回も聞いてくるからウザイ
てかここ田舎すぎだろ。ガチなんも無いし
誰も通らない
何歩何十歩何百歩何千歩歩いても
一向に街らしい街がない
大丈夫かよ…これ、
さすがに不安になり叫んでみようとも思った
でもこのおじさんがなんかした訳でもないから
なんにも言えないし言える権利なんてない
そんな時街と言えるところに入った
それと同時におじさんに無理矢理引っ張られ
ホテルに連れていかれそうになった
周りはみんな見て見ぬふりをして
スルーしていった
俺は必死に抵抗するも少し諦めてしまっていた
その時だった
「あの、これ俺の彼氏なんだけど」
「え…」
高身長で眼鏡をかけたサラリーマンが立っていた
見た目は20代なのに目には沢山クマがあった
「え?彼氏いたんなら言ってよー」
さすがに周りの目も痛くなったのか
おじさんはすぐにどこかに行った
「ありがとうございました!!」
と言うと
「大丈夫だった?」
と背を俺に合わせて言う
なんだそれかっこいいだろ
その後俺らは連絡先を交換した
この街に来て良かったな

※その後は皆さんでご自由に解釈してください

6/11/2024, 12:58:54 PM