KURAGE

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3/16/2025, 1:36:40 PM

「やっべ!遅刻だ!」
朝起きて時計を見ると8時を過ぎていた
土日のあとの平日はいつもに増してだるい
しかも春の心地よい温かさとは非常に罪深いもので
完全に春眠暁を覚えず状態だった
まあ遅刻したからには遅くてもいいでしょ
とありもしない余裕をぶっかましている
いつも通っているはずの通学路が無償に寂しく
心地よい
ちょうどいい風に吹かれ
桜を待つ木を過ぎていく
学校につくと無数の花が綺麗に咲き誇っていた
もー卒業か
ここで始まった物語はここで終わる
「あれ、遅刻ギリギリじゃん笑」
「笑うなカス」
春、始まりの季節でもあり別れの季節でもある
また俺ら何処かで会えたらいいな
俺らの旅立ちは花の香りと共にやってくる

3/13/2025, 12:41:12 PM

透明ほど醜い色は無い
透明は容器そのものを写す
その姿は「僕は君の味方だよ」なんて言ってそうで
透明は何色にもなれる
そう言った矢先に違う色にもなれる
でも1度入れた色を戻すことは出来ない
もう透明には戻れない
どんどん黒く染まってく
あれ、まるで人間みたいだ

12/28/2024, 2:52:49 PM

冬休みは嫌いと私が言うと
なんで?と聞いてくる
そんな君に
冬休みになると課題がでるし
冬休みになると暇だし〜
と変な言い分で誤魔化す
本当は君に会えないのが寂しいだけなのに

7/4/2024, 12:57:56 PM

ある梅雨の日の朝
いつもは傘を差しているはずの君が
びしょ濡れになりながら立っていた
顔には雨なのか涙なのか分からないものが
零れていた
どうしたの?なんて聞けるはずなくて
君の1番が俺だったら本当に良かったのに
なんて思って考えて
なんにも行動できずにいる
「ねえ、」
少し前にできた彼女はどこに行ったの?
なんで君は泣いているの?
俺じゃダメなの?
なんて言えなくて
「びしょ濡れだよ」
なんて誰でも言えることしか言えなくて
幼馴染だなんて特権で君に近づいて離れて
もう全て嫌になって
自分の性別を恨んで
また元通り
君の隣が俺なら
ずっと笑っていられるよ

この結末は"神様だけが知っている"

6/15/2024, 12:01:57 PM

「好きな本は何?」
突然話題にでたこと
漫画も小説もあまり好きでは無いけれど
唯一好きな本があった
それは
"あなたが貸してくれた本''
私はあなたがすき
いつか当たり前にそれが言えたら
いいのかもね

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